上手に暮らす

2022.11.09

冬に高くなる電気・ガス代。今年の冬は「お湯」と「冷気」を意識して無理なく節約!

冬の電気・ガス代は高いと感じたことはありませんか? 最近では エネルギー価格が高騰したり、環境面からも使用エネルギー量削減の風潮が強まってきています。

高くなる冬の光熱費を下げるための準備とその方法とは? 消費生活アドバイザー/うちエコ診断士の村上 なつきさんにお話を伺いました。

なぜ冬は光熱費が高いの?

冬の光熱費が高くなることはなんとなく分かっているものの、なぜ冬は光熱費が高くなってしまうかをご存じですか?
その理由は、電気やガスは温度を下げることよりも「温度を上げること」にエネルギーを多く使うからです。
そのため、暖房器具やシャワーやお風呂など、高い温度にして使う器具が増える冬はエネルギー使用量が増え、高熱費が高くなってしまうのです。


冬の光熱費を節約するために大切なこと

価格ではなく、エネルギー量で考える

光熱費の節約は昨年の使用料金で比べがちですが、価格は変動しやすく、最近では特に価格が高騰しつつあります。そのため、エネルギー使用量で比較していくことをおすすめしています。その方が節約の効果も分かりやすく、さらに継続にも繋がります。

エネルギー量の「見える化」をする

エネルギー量で比較するためにも、電気・ガスの使用量の「見える化」をしましょう。
最近では、電力会社のサイトやアプリなどでも毎月どれだけ使ったのか、使用量が数字で把握できるようになっています。
使用したエネルギー量をきちんと数字で把握すれば削減できたことを実感できます。まずは見える化をしてみましょう。


無理せずできる、冬の光熱費節約術

冬は「お湯」の使い方に注意

寒い日はキッチン・お風呂・洗面所での「お湯」が欠かせませんよね? 実は、お湯を作り出す「給湯器」はガスだけでなく電気も使っています。
意外と知らない人も多い「給湯器」の消費電力の大きさについては以下で詳しくご紹介しています。

なぜ節電が必要?家庭の電化製品で今すぐできる「節電方法」

●お風呂・シャワー
冬はお風呂に熱いお湯はりをしたり、追い焚きをしたりするので、より一層エネルギーを必要とします。人数が多い場合は連続して入るなど家族で協力しあい、保温や追い焚きの時間・回数を減らすようにしましょう。
シャワーで済ますという方は、節水シャワーヘッドを使うだけでも電気・ガスだけでなく水の使用量削減に効果があります。

●お湯を出しっぱなしにしない
洗い物や歯磨きなどで、なんとなくお湯を出しっぱなしにしていませんか? 蛇口はこまめに止め、洗い物はまとめ洗いをするようにしましょう。

●温度設定を見直す
冬は手荒れを気にして手袋をして洗い物をする方も多いですが、無駄に熱い湯温に設定していませんか?
ハンドルを左右にすることでお湯と水を切り替えるタイプの蛇口の場合、中央位置は水だけでなく、お湯も出ている場合が多いです。知らないうちにお湯を使用していることも。一度確認してみましょう。

●使わないときは給湯器の電源を切る
お湯を使わないときは給湯器の電源は切るなど、冬は特に意識するようにしてみましょう。

外からの冷気を防ぐ

冬は窓から約6割の熱が出ていくと言われています。
カーテンは厚手で長めにするなど、部屋の熱をできるだけ逃さない対策をしっかりしておきましょう。夏は逆に、窓から熱が入ってきます。

●窓に断熱材を貼る
窓に断熱シートを貼るなどの対策をしておくとよいでしょう。最近では、ネットや100円ショップでも窓に簡単に貼ることができる断熱シートが販売されています。
また、カーテン下の隙間を埋めるためのボードもありますので、冷気を部屋に入れない工夫をしておきましょう。

防カビ断熱シート

夏は涼しく、冬は暖かい。水を吹きかけて窓に取り付けるタイプ。
サイズ:90×180cm  税込220円(ダイソー)

あったかボード

サッと取り出して置くだけで窓やドアからの冷気を防ぐ。
サイズ:200×50cm 税込550円(ダイソー)

●壁にも断熱シートを貼る
窓だけでなく壁からも冷気は伝わります。
壁にも断熱効果のあるシートを貼って防ぎましょう。こちらも部屋になじみやすいデザインのものが100円ショップでも増えてきていますので、上手に取り入れてみても良いかもしれません。

エッジストーンクッションシート グレー

サイズ:約50×17cm

ブリッククッションシート ホワイト

サイズ:約60×15cm

防カビ・保温効果・衝撃吸収・断熱効果のあるクッションシート。裏側がシールになっているので壁に貼るだけ。
各税込110円(ダイソー)

視覚から暖かさを取り入れる

リビングのラグやクッションカバー、ブランケットなどのファブリックに冬用の暖かい素材を取り入れてみませんか?

冬は赤やオレンジなどの暖色系のカラー、ふわふわや暖かい素材のインテリアを取り入れることで視覚から暖かさが感じられます。

 

好みに合ったアイテムを取り入れたりすることは、楽しみながらできる防寒対策としておすすめの方法です。

暖房器具にひと工夫

●ホットカーペット

冬は床が冷たくなるので防寒対策にホットカーペットを使用している方も多いと思います。ホットカーペットの下に断熱用のアルミシートを敷くと床の冷気を遮断することができ、節電効果が高まります。
ホットカーペット用のアルミシートも今では100円ショップや量販店で気軽に購入できるのでおすすめです。

熱が逃げにくい保温アルミシート

必要なサイズにカットして使える
サイズ:180×180cm  税込330円(ダイソー)

●エアコン

冬はエアコンの温度設定を一度下げると消費電力が10%程度削減できると言われています。
寒すぎず、無理のない温度設定をするようにしましょう。暖かい空気は上昇していくため、風向は下にします。また、扇風機などで空気を対流させたり、加湿器を併用することで、エアコンの設定温度が低くても暖かく快適に過ごすことができます。
見落としがちなのはエアコンの掃除です。フィルターに埃が溜まっていると本来の機能が発揮されず、より多くのエネルギーを消費してしまうので、2週間に一度くらいの定期的な掃除が必要です。

●暖房便座

冬のトイレは便座の暖房機能を使用している方も多いと思います。便座の蓋が開いたままだと放熱し、つい温度設定を“高”にしがちです。蓋を閉めることで温度が保たれ、設定が“低”でも十分な場合も多く、電気の使用量を減らせます。便座の蓋は常に閉めるようにしましょう。
冬用の温かい便座カバーや着脱しやすいシール式のカバーなどを使うと、電気そのものを使用せずにすむので、活用してみるのもおすすすめです。


最後に

冬は、 お湯を意識して使うこと、外からの冷気を防ぐこと、暖房器具の使い方を見直すことで削減の効果が出てきます。ヒートショックに注意をしながら、無理せず継続できそうなことからはじめてみましょう。
また、冬を暖かく快適に過ごすためには、楽しみながら実践することも大切です。自分に合った楽しめる「ひと工夫」を取り入れてみてくださいね。

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協力アドバイザー

消費生活アドバイザー 村上 なつきさん

1990年代、ロサンゼルス生活で欠陥商品や有害食品から身を守るための消費者運動、コンシューマリズムに出会う。帰国後、消費生活アドバイザーとして講座を担当。その中で “省エネに関心はあるが、よくわからない” との声を聴くように。暮らしのちょっとした工夫が省エネにつながることを楽しく取り組めるよう、各地でわかりやすく伝えている。

村上 なつきさん

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