おしゃれな家づくり

2023.01.20

ウチにも取り入れたい!人気の間取りVOL.3「書斎・ワークスペース」

ウチにも取り入れたい!人気の間取りVOL.3「書斎・ワークスペース」

家を建てた方が「取り入れてよかった!」と満足する間取りをご紹介するシリーズ第三弾。

在宅ワークやリモートワークなどの働き方が普及し、家を建てる際に書斎・ワークスペースが欲しい!という希望も急上昇。今までは男の憧れの場所、のような位置づけでしたが、今やリビングやダイニングのように必須の間取りになりつつあります。今回はおしゃれで機能的な書斎・ワークスペースの造り方をご紹介します。

書斎・ワークスペースを取り入れる前に

書斎・ワークスペースを間取りに取り入れる際に、まずは確認しておきたいのが「使い道」です。

会社やオフィスのように仕事に集中する環境にしたい
パソコンでレシピを調べる、子供の提出書類に記入するなどちょっとした作業の場所にしたい
子供の宿題用デスクと兼ねたい

など、使い道は人それぞれです。使いたい用途に合わせて書斎・ワークスペースを配置するのがベストなので、まずはしっかりどんな状況で使う空間にするのかを考えてみてください。


書斎・ワークスペースの場所は家のどこに配置したらいい?

①LDKの一角に

LDKの一角にデスクを設けてワークスペースにすると、家事の合間やちょっとした空き時間にも仕事ができるので重宝します。子供の宿題用カウンターとして使うならキッチンから見える位置がベスト。家事をしながら子供の様子が確認できます。また、階段下などデッドスペースなどを活かすと面積を有効に使えます。

▲ お料理しながら子供の宿題の様子が見えるワークスペース(大喜工務店 施工例)

▲ 階段下のデッドスペースを活かしたワークスペース(上野工務店 施工例)

子供2人や親子など複数人で勉強するスペースをとるなら、リビングの一角に長めのカウンターを造りつけると使い勝手がバツグンです。間接照明を付けたり、アクセントクロスを採用するとよりおしゃれなスペースになります。

▲ 収納棚とあわせてデスクを造りつけて、統一感があるデザインに(上野工務店 施工例)

②独立した空間として

会社と同じように長時間仕事を続けるなら、集中できる環境を整えましょう。特にリモート会議などが多い方は締め切る事ができる独立した書斎・ワークスペースがおすすめ。デスクや本棚はもちろん、パソコンやスマホ充電用のコンセントも忘れずに設置しましょう。

▲ しっかり集中できる書斎。本棚とコンセントはマスト(上野工務店 施工例)

また、しっかり集中したいけれど、家族とのつながりも欲しい、という方にはリビングと室内窓でつなげてみてもいいでしょう。室内窓にアイアンを使うとリビングもおしゃれになります。さらに書斎・ワークスペース内の壁に柄があるアクセントクロスを採用すると遊び心がプラスされます。

▲ リビングと室内窓でつながっているけれども独立しているワークスペース(上野工務店 施工例)

③ホールに家族共用のスペースとして

部屋に閉じこもるのではなく、家族みんなが思い思いに使える場所としてワークスペースを設置するなら、ホールに設けてみてはいかがでしょうか。家族で面白いマンガを共有したり、図書館のように使ってみたり。共通の話題も増え、家族がもっと仲良くなりそうです。
カウンターに一枚板を使用すると高級感がプラスされます。

▲ 吹き抜けに面した2階のホールに一枚板カウンターを造りつけたワークスペース(上野工務店 施工例)

④趣味スペースも兼ねて土間に

キャンプや釣りなどアウトドアな趣味をお持ちの方なら、土間にワークスペースを造ると道具のお手入れなどもしやすくなります。また、靴を履き替えることで仕事モードに切り替えやすいとの意見も。

▲ アウトドア好きの方なら土間にワークスペースを設けてみても(303.3 design Studio 施工例)

⑤寝室に併設して癒しの空間に

家事やお仕事から解放されてほっと一息つく就寝前にデスクでスマホチェックや動画鑑賞を楽しむなら、寝室にワークスペースを併設するとリラックス感が高まります。お休み前のスキンケアの場所としても使える場所になります。

▲ ベッドの背面を少し上げてワークスペースに。無垢材のカウンターで癒し効果もUP(大喜工務店 施工例)

⑥隠し部屋感覚でクローゼット内に

書斎・ワークスペースが欲しいけれど、スペースがない…という方は、クローゼット内に可動棚を設置し、ワークスペースを造ってみてはいかがでしょうか。書類などごちゃごちゃしてしまうものもクローゼットの扉を閉めれば見えないので、片付きやすいというメリットもあります。

▲ ウォークインクローゼット内に造られた書斎スペース(上野工務店 施工例)

▲ ウォークインクロゼット内に造られた書斎スペース(上野工務店 施工例)


書斎・ワークスペースを造る際の注意点とアドバイス

書斎・ワークスペースを設計する際の注意点やコストを抑える方法を専門家に聞きました。

▲元・大工でもある上野工務店 代表取締役 上野勝弘さん

―書斎・ワークスペースを造る際に失敗しやすい点はありますか?

「空調を忘れがちです。リビングの一角にスペースを造る際はいいのですが、独立した書斎・ワークスペースに専用のエアコンを設置する方はまずいません。冬はヒーターや電気ストーブでなんとかなりますが、夏は締め切ってしまうと暑い。扇風機だけでは力不足です。室内窓を付けてエアコンを共有できるよう設計することをお勧めします」

―書斎・ワークスペースはどのくらいの広さが必要ですか?

「1.5畳あれば、独立した書斎は造れますが、2畳以上は欲しいですね。理由は『音』です。特に、リモートでつないで仕事をする機会が多い方は、狭い空間を締め切ると音が反響してしまいます。2畳以上の広さで、さらに吸音材を付けるなど工夫をすることをおすすめします。木は音を吸収しますので、本棚やデスクを木材で造るのもいい方法です。」

―コストを抑えておしゃれな書斎・ワークスペースにする方法は?

「造り付けのカウンターや引き出し、本棚はとても見映えがいいですが、それなりにコストもかかります。IKEAなどで組み立て家具を施主支給し、工務店に取り付けてもらえば造り付けの家具と変わらないぐらいおしゃれにコーディネートできますし、コストも下がります。予算をかけたくないという方は施主支給をおすすめします。」


最後に

ダイニングテーブルの上でパソコンや書類を広げてお仕事している方も多いのではないでしょうか? 書斎・ワークスペースがあれば集中して仕事に取り組むことができ、働き方の選択肢も増えそうです。在宅で仕事をしたい方、リモートワークが多い方はぜひ書斎・ワークスペースを間取りに取り入れることをおすすめします。アクセントクロスや照明にこだわっておしゃれな空間に仕上げてみましょう。

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取材協力

一級建築士事務所 上野工務店
(株式会社上野工務店)

注文建築や大規模リフォームなど住まいの事なら何でも任せられる地域密着の工務店。土地探しから設計、自社大工による施工、アフターサービスまでワンストップ体制。また、造作家具や難しい工事もコストを抑えて希望を叶える対応力の高さが好評です。


▲アトリエのような上野工務店本社の打合せスペース

▲予約制で見学できる上野工務店モデルハウス

筆者

著者

住宅ライター/プロインタビュアー 大内 夏実

株式会社リクルートで情報誌のイロハを学び、独立。不動産・住宅系ライターとして経験を積む。大手ハウスメーカーから小さな街の工務店までさまざまな建築会社の注文住宅施工例やモデルハウスなどを取材し、また実際に購入した方、家を建てた方のインタビューも多数実施。年間100軒ほどの取材に基づいた知識と経験から多くの建築会社の広告戦略なども手掛けている。

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