公開日2024.09.18
子供部屋の家具はどう置く?レイアウト例で見るポイント3つ
子供部屋は単に、勉強する・寝るための部屋だと思っていませんか?
子供部屋は子供の居場所です。今回は、子供がお気に入りの部屋になる、子供部屋のレイアウトについてお伝えいたします。
子供部屋の役割とは?
子供部屋は一応あるけど、単なるモノ置き部屋になってしまっていたり、小学校高学年ぐらいでとりあえず形にしました、という方が少なくありません。
子供部屋が、「寝る部屋」「勉強する部屋」「荷物を置く部屋」だと考えると、子供部屋を低学年の頃に作り込む必要性もさほど感じないかもしれません。
まず知ってほしいのが、子供部屋にはそれ以上に大切な役割があるということです。
その役割とは、
1:『子供の居場所』
ひとつめは、子供の居場所です。子供がリビングでのんびりしていると、「宿題やったの??」「早く○○しなさい!」とつい口うるさく言ってしまいませんか?(私も経験あります…)最近の子供は忙しく、大なり小なり外でストレスを感じています。親にうるさく言われない、のびのびと過ごせる空間があることは、精神的安定にもつながります。
2:『個性をのばす場所』
そしてもうひとつが、個性をのばす。誰にも邪魔されず集中できる空間があることで、好きなことに没頭できます。本を読んでもいいし、工作してもいいし、なんでもいいんです。好きなことを見つけたり、それを伸ばすことは生きる力になります。
これらの役割から考えると部屋があるのでならば、子供部屋は小学校入学~低学年頃に作ってあげるのがおすすめです。
一説では、12〜14才ごろまでに得意・不得意、好き・嫌い、性格的特徴がはっきりすると言われています。中学に入る頃までに大枠が決まるとすれば、それまでは親が制限をかけず、色々なことをさせてあげるほうがいいですよね。
子供部屋のレイアウトのポイント3つ
子供部屋が『子供の居場所』であるためには、子供が自分の部屋に行きたくなる空間である必要があります。「可愛い!」とか「かっこいい!」と思える空間ですね。その仕掛けづくりは親の出番!
他の部屋のインテリアにも共通することですが、そのポイントはレイアウトにあります。
ドアを開けた時、目に入るものを意識する
部屋の印象は、ドアを開けた時にパッと目に入る景色の印象で決まります。上の部屋の間取りでいうと、ドアを開けた時に見えるのは、奥のコーナーです。
ここはいわゆる「フォーカルポイント」(見せ場)となりますので、ぜひ演出しましょう。
子供部屋は6帖程度の部屋が多く、ここに飾るための何かを「置く」と狭くなってしまうため、壁面を利用して飾るのがおすすめです。
以下のようなものなら取り入れやすいのでおすすめです。
取り入れやすい壁面装飾
●アートフレーム(写真やポスターでもOK!)
一番のおすすめは、絵や写真、ポスターなどを入れたフレームです。
部屋のファブリック(カーテンやベッドカバー、クッションなど)で使われている色が入っているものにすると、まとまりがよくなります。フレームも、簡単にDIYすることができますよ。
●壁付けシェルフ(棚板)
壁につけられる棚板も、子供の好きな小物やぬいぐるみを飾ることができておすすめです。下地がない場合は、石膏ボードに取り付けるタイプのものもあります。
その時々の好みに合わせて飾るものを変えて、子供が自分で楽しむことができるのが大きなメリットです。
その他にもウォールステッカーやモビール、立体のオブジェなど、壁面を装飾できるものは色々ありますので、探してみるのも楽しいですよ。お子様の好きな動物、モチーフなどを取り入れるとさらに愛着がもてます。
次は、机とベッドの家具レイアウトについてです。
勉強に集中しやすい机のレイアウトにする
子供が勉強をする時は集中して欲しいと思いますよね。実は、勉強に集中しにくい机のレイアウトが存在します。
勉強に集中にしにくいレイアウトとは
●ドアに背を向けて座る
ドアを背に向けて座るような机のレイアウトは、部屋に入って来た人をすぐに認識できないため、無意識に不安感を感じます。
落ち着いて勉強するためにも、ドアを背に向けて座るレイアウトは避けましょう。
●座ると窓の外が正面に見える
正面に窓があると、外の景色につい意識が向き、集中しにくくなります。
大人のデスクであればいいかもしれませんが、勉強に集中したい場合は、気が散りやすくなるため、おすすめしません。
机のレイアウトを考える際は、参考にしてください。
ベッドは、頭の位置をどこにするかを決める
子供部屋の中で一番大きな家具であるベッドは、置き場所によって部屋の印象はもちろん、ゆっくり眠れるかどうかにも関係します。
ベッドのレイアウトを決める時は、「頭の位置」をどこにするかをまず決めます。
間取りにもよりますが、可能であれば、ドアを開けた時に目に入る奥の壁にベッドの頭がくるようにすると、フォーカルポイントとしてとても有効です。つまり、ベッドと一緒に壁面を飾ることにより、部屋として美しく見え、オシャレ感がアップします。
北枕はむしろ健康にいい?
一般的に、「北枕は良くない」と言われていますが、その理由は知っていますか?
北枕は亡くなった人が頭を向ける方角のため、縁起が悪いとされていますが、地球の磁力の関係で、むしろ北枕は健康にいいともいわれています。
何を信じるかは人それぞれですが、北枕もOKにすることで、レイアウトの可能性が広がります。
机とベッドのレイアウト例で見る
子供部屋の机・ベッドの家具レイアウトパターンをご紹介します。ドアを開けた時、目に入る奥の壁に何を置くかでの印象の違いがわかるよう、同じ6畳の間取りにしています。それぞれのレイアウトでのポイントもありますのでぜひ、参考にしてください。
ドアを開けた時に目に入る奥の壁にベッドの頭を向けたレイアウトです。
このパターンはベッド上にアートを飾ることで、入った時の印象をアップさせることができます。
ベッド+アートの組み合せは、ホテルでもよく見る、王道の演出テクニック!
ベッド上にクッションも組み合わせてコーディネートすると、さらにおしゃれになります。
ドアを開けた時に見える奥の壁にデスクを置いたレイアウトです。悪くはないですが、デスクまわりはごちゃごちゃしがちなので、目に入る場所にデスクがあるとどうしてもスッキリ感がなくなってしまいます。
奥にデスクを置きたい場合は、デスク&チェアのデザインや壁面の演出にこだわるなど、ドアを開けた時の見せ方を工夫するといいでしょう。
ドアを開けた時、奥の壁には何も家具を置かないレイアウトもあります。
このレイアウトの場合、ベッドの足元が空いているからといって、ここにごちゃごちゃしたモノを置いてしまうと乱雑な印象になってしまいます。「見せたいもの」以外は何も置かず、壁面にアートなどを飾って印象アップを図ることがポイント。
実際の子供部屋のインテリア実例は、以下の記事を参考に。
小学生・中学生の子供部屋インテリア実例と作り方
最後に
やわらかな子供の心に環境が与える影響は、思う以上に大きいもの。子供部屋は、親ができる子供への先行投資だともいえます。また、子供がのびのびと楽しそうにしている姿は、見ていて親も癒されますよね。
先が見えない時代こそ、子供の可能性をのばせる環境づくりに力を入れてみてはいかがですか?