公開日2024.12.10
すっきり暮らしている人とは?そうでない人との違い
あなたは日々、すっきり暮らせていますか?
すっきり暮らせている人とそうでない人には、あることに違いがありました。その違いとは?これから心地よく、すっきり暮らすためコツをお伝えしたいと思います。
すっきり暮らしている人とそうでない人の違い
すっきり暮らしている人とは?
まず、すっきり暮らしている人の家の特徴として、部屋に入った時に視界に入ってくるものはモノではなく「家具」。生活に必要な細々したモノが部屋に出ておらず、収納棚や引き出しの中に片づけられています。
日常的な家事はどこの家庭も同じように必要ですが、食事も終わったら食器は片づけられ、ダイニングテーブルには何も置かれていません。また、洗濯を取り入れたらクローゼットやタンスにしまわれ、部屋の片隅やソファに衣類が置いたままということもありません。
反対にすっきり暮らせていない人は、とにかく家にモノが多いです。部屋の備え付けの収納棚にはモノがギュウギュウに押し込められ、まだそこに入りきらないために、買い足した収納ラックが部屋を圧迫しています。あふれ出たものが床に出しっ放しになっていたりも。
その違いは、行動パターン
すっきり暮らしている人とそうでない人の違いは、家にあるモノの数やその収納の仕方など、目に見える表面的なものではありません。
実は、その違いは行動パターンにあると思っています。
すっきり暮らせている人は、「ひとつのことを完了するまで行動ができている」のです。
この完了するまで行動ができるかどうかが、モノを持ち過ぎないことにもつながっています。
ひとつのことが完了できると、「必要なモノだけを持つ」ようになる
ひとつのことを完了するまで行動ができるとなぜモノを持ち過ぎないのか、事例として3つご紹介します。
家の中にある不要なモノは処分しようしても、様々な理由から「まだ必要」と思ってしまうと見直したところでモノの量はなかなか減らせません。減らないから収納に入りきらない、入りきらないから収納ラックや収納用品を買い足す、ということになります。
すっきり暮らしている人は、何かひとつの解決したいことがあってそのモノを購入します。収納棚や収納用品の場合は、“必要な量”を考えてから購入しています。それを買うことで解決ができると、もう同じようなモノは必要なくなるので買い足すこともあまりしません。このループができるので家の中には今、必要なモノだけを持つようになります。
例えば、洗剤用の収納。
使い切っていないのに買い足した洗剤が収納棚のスペースを占めてしまい、普段使う洗剤が出しっぱなしになっていませんか?
〇〇専用の洗剤を使えば、ひどい汚れが劇的に落ちると思って買ったけど、落ちないからまた新しい〇〇専用の洗剤を買う、というパターンが多いと思います。
これは一つの場所の掃除が完了していないため、ほとんど使用していない専用の洗剤が増えてしまった結果です。
家をキレイに保つためには、汚れやすい場所をこまめに掃除する習慣をつけることが必要です。
一度〇〇専用の洗剤を使っても、その後もこまめに掃除をしないと汚れはキレイに落ちません。専用の洗剤はなくなるまで使い切り、汚れが落ちたら、その後は洗浄力は強くないけれどどこの場所にでも使いやすい中性洗剤でも汚れは落ちるようになります。洗剤が1本あれば使いまわすことができるので、必要な量だけ持つようになり、収納スペースも取ることはありません。
子育てやお仕事で掃除を時間がない、家事がそもそも苦手という方は、家事代行に依頼をして一旦キレイに汚れをリセットしてもらい、日常の掃除はサッとこまめに済ませるようにするのも一つの方法です。
3つ目は読んでいない本の数。興味があって買ったけど、読む時間がないなどの理由で部屋の片隅に本が積まれていませんか?
特に実用書・HOW TO本などは、買う・読むことで行動が完了してしまい、読んだ内容を行動して悩みを解決することまで至っていない方が多いように思います。
例えば、部屋を片づけたくて片づけの本を買ったとして、その本の内容を参考に片づけを始めたかどうか。行動に移して片づけを始めていくとまた違う課題が見えてくるかもしれません。ですが、その時にはもうこの本は必要なくなっています。読んだ後に行動してみることでその片づけの本は必要ではなくなるのです。
こちらは私がこれから手放す本の一例です。
子どもの本は息子が小学生から中学生に成長したのでもう読まなくなりました。子供部屋の本は、子供部屋作りの参考にしていましたが、成長に伴って趣味が合わなくなったので手放すことにしました。右は私のHOW TO本ですが、考え方の本質的なことは理解して実行できるようになりました。
買った本の内容を「行動にうつすこと」がゴールと意識してみてください。まだ読んでいないのなら、同じ分野の実用書・HOW TO本は3冊に抑えるなど冊数を決めましょう。数が増えそうなら、本を電子書籍にするのも賢い方法です。
私は、人は年齢とともに価値観も少しずつ移り変わっていくと思っています。未来の自分が知りたい情報は、今と同じではないはずなんですよね。なので、「今の自分に必要がない」と思えば手放して、「今の自分に必要」と感じる情報を取り入れるようにしています。
断捨離や片づけだけが「すっきり暮らす」ことではない
目に見えるモノを処分したら、片づけたらすっきり暮らせる。そう思っている方は多いと思います。ですがそれは表面的なこと。そうではなく、日々ひとつのことを完了させるまで行動することが大切です。すっきり暮らしている人は、その行動が習慣にできているのです。もし、今回の記事でピンときた内容があれば、まずは行動してみてください。そしてそれが習慣にできれば、自分の環境が「必要なモノだけ」になって自然とすっきりしていくはずです。
アドバイザー
時短家事・収納アドバイザー
ほり かおり
料理・そうじ・片づけを仕組みからまるっと整え、家事の時短へアプローチ。日常の中でカンタンに“きれいをキープ”できるテクニックを提案。