公開日2024.12.25
アルミサッシの断熱は、1窓1時間でできる『内窓リフォーム』が効果的!
窓から入る冷気にすきま風。毎年寒すぎてどうにかしたい…とお悩みの方、必見!
窓からの冷気を大幅に軽減し、すぐに解決してくれるのが「内窓」です。快適に暮らせる窓や玄関の開発・製造から販売を手掛けているYKK AP株式会社のショールーム大阪で、断熱対策として効果的な内窓リフォームについてお聞きしてきました。
アルミサッシと樹脂窓の違い
アルミサッシの窓は寒い?
昔は主流だったアルミサッシの窓。実はこのアルミという素材は鍋やフライパンに使われているように熱をとても伝えやすい素材です。窓がアルミサッシの場合、冬は窓から50%の暖かさ(熱)が逃げ、夏は窓から74%の暑さ(熱)が入ってくるといわれるほど。断熱効果としてはとても低く、外の温度が室内に伝わりやすいサッシです。
冬のアルミサッシの窓は冷たい外気温を室内面に伝えてしまうため、冷やされたアルミの窓に湿気を含んだ暖かい空気が触れることで結露ができやすくなります。結露ができてしまとカビの原因にも。
▲ 結露でできた床のカビ
アルミサッシと樹脂窓の体感温度の差
最近建てられた新築住宅では、高い断熱効果が重視されているため、窓のサッシには「樹脂」が多く採用されています。樹脂はアルミと違い、熱を伝えにくいという特長があります。
▲ 樹脂窓
アルミサッシの窓と樹脂窓との差は、例えば冬に外気温が0℃で室温が20℃のとき、アルミサッシの窓(単板ガラス)の室内の体感温度は15℃ですが、樹脂窓になると19℃になります。窓が違うだけで、約4℃もの体感温度差が生じるのです!
画像提供:YKK AP
アルミサッシ窓の断熱対策は、内窓が効果的!
内窓とは?
内窓(うちまど)とは、既存の窓の内側に新たに取り付ける窓のことです。
アルミサッシの窓に内窓をつけることで、以下のメリットがあります。
内窓をつけるメリット
外窓と内窓の間に空気の層ができることで、断熱効果が高まり温度の影響を受けにくくなるため、室内の温度を一定に保ちやすくなり、冷暖房の効果が高まります。
下記の画像は室外温度―10℃、室内温度20℃の条件下での窓をサーモグラフィで映し出したものです。アルミサッシの窓のみの場合と内窓をつけた場合とでは、約9度も窓の温度に差が出ていることが分かります。
画像提供:YKK AP
室内側の内窓の温度がアルミの窓のように下がらないので、窓の表面に結露ができにくくなります。結露の発生を抑えることでカビ発生を軽減することができます。
断熱性が低い家は冷暖房の効きが悪く、光熱費も余計に掛かります。内窓を設置することで熱の出入りを抑え、室内の温度を安定させるため、冷暖房費を抑えることができます。
内窓は断熱効果だけではありません。外の騒音や近隣の家からの音、また自宅内から発生する音が気になる場合、内窓を設置することで大きな防音効果がもたらされます。
画像提供:YKK AP
内窓をつける効果はわかったけど、
・工事が大掛かりで費用もかかりそう…
・工事の音でご近所に迷惑をかけるかも…
・工事中は仮住まいをしないといけないのかな…
このような不安がありませんか?
実は、今の窓を取り外したり、外壁を壊したりする大掛かりな工事をしなくても内窓は取り付けることができます。
YKK AP「マドリモ 内窓 プラマードU」なら、1窓1時間で取り付け完了!
YKK APの「マドリモ 内窓 プラマードU」は、今ある窓の室内側のスペース(額縁と呼ばれる木の枠の部分や壁紙で仕上げられた部分)に新しい樹脂製の窓を取り付けます。このため壁を壊したりすることなく取り付けることができ、2階以上の窓でも足場が不要となり費用を抑えることもできます。
なんと内窓の取り付けは1窓当たり約1時間で終わるそう!工事の音や仮住まいなどを気にする心配がないのはうれしいですね。
古い窓を最新の窓に替えることもできる
頻繁に開け閉めする窓なら、YKK AP「マドリモ 断熱窓 戸建用」
内窓の効果は分かっていても頻繁に出入りしたり、換気でよく開け閉めをする窓の場合、二重窓は面倒だな…という方もいらっしゃると思います。そんな方には、今ある窓のガラスの入った障子部分だけを外してしまい、枠(壁に取り付いている部分)の上から最新の窓を被せて取り付けてしまうカバー工法の「マドリモ 断熱窓 戸建用」がおすすめです。
画像提供:YKK AP
「マドリモ 断熱窓 戸建用」は今の窓がどこのメーカーの窓でも取り付けることができます。また、用途や予算によって窓の種類(トリプルガラス樹脂窓・樹脂窓・アルミ樹脂複合窓)も選べ、家の雰囲気にあったでお好きなカラーを選ぶことができます。
▲ マドリモ 断熱窓 戸建用のカラーバリエーション(窓のシリーズによって選べるカラーは決まっています)
お風呂の大きな窓も小さくできる!
昭和に建てられた住宅のお風呂に多い大きな窓。昔は換気を求め、窓は大きく設計されていました。最近の新築住宅は換気機能も向上しており、寒さを防ぐため断熱性を重視して設計されていますが、お風呂に大きな窓があると冬はとても寒く感じ、特にヒートショックには注意が必要です。
カバー工法の「マドリモ 断熱窓 戸建用」はお風呂の窓のリフォームにも対応しています。外壁を壊すような大幅な工事をせずに浴室のリフォームプランに合わせて窓の大きさや窓の種類を変更することもできます。
上の写真は、同じお風呂の窓リフォームのビフォーアフターです。写真右のお風呂の窓はアルミ樹脂複合のたてすべり出し窓になり小さくなっています。窓を小さくして生まれたスペースを利用してシャワーや鏡、混合水栓を設えています。断熱性を高めると同時に使い勝手のよいお風呂にすることができます。
外側から見ると、窓枠の大きさは同じですが、afterは断熱パネルを使い窓部分が小さくなっています。この方法なら確かに外壁工事は必要なさそうです。
補助金を利用して賢くリフォームしよう
窓リフォームは補助金の対象
2024年12月現在、国の3省(環境省・国土交通省・経済産業省)連携による「住宅省エネ2024キャンペーン」という補助事業が進められています。これは2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、一般住宅の省エネを推進するため、住宅の断熱性の向上や高効率給湯器の導入などを支援する補助事業です。
その中に「先進的窓リノベ2024事業」「子育てエコホーム支援事業」など、窓やドアを対象に補助金が交付されているものがあります。
ご紹介したYKK APの「マドリモ 内窓 プラマードU」「マドリモ 断熱窓 戸建用」も補助金対象になっています。YKK APショールーム大阪ではそれぞれの窓の展示にわかりやすく補助金の金額が提示されています。
2025年の住宅省エネキャンペーンについて
2024年の3省(環境省・国土交通省・経済産業省)連携による補助事業「住宅省エネ2024キャンペーン」は12月31日で交付申請受付期間が終了しますが、25年度も実施されることが公表されています。詳細は今後の発表を待つことになりますが、窓リフォームを検討されている方は、ぜひショールームで断熱効果や防音効果を体験して、補助金についても相談してみてください。
教えていただいたのは
YKK AP株式会社 / ショールーム大阪 館長
杉本 理恵さん
2013年YKK AP入社。ショールーム大阪オープンからアドバイザーとして勤務し22年館長に就任。開口部のリフォームを通してお客様の住まいの快適性や満足度向上をご提案しています。
最後に
リフォームには費用や時間が掛かるものと思っていましたが、「マドリモ」なら、想像よりもスムーズに、気軽に進められそうです。大阪ショールームでは補助される金額がわかりやすく提示されているのも助かりますね。住宅の断熱性への意識が高まっている時代、省エネ化はそれぞれの家庭でも求められてきています。窓リフォームは省エネだけでなく、家で過ごす時間を快適にするため、家族のヒートショックを防ぐためにも積極的に検討しましょう。