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DIY

公開日2025.12.23

DIY棚の強度を上げる!補強金具(ブラケット)の種類と選び方

DIYで作る収納棚でよく悩むのが、設計における“強度”です。「もっと頑丈にしておきたい」「重い物を置けるようにしたい」というニーズはとても多く、そんなときに最も手軽で、効果が高いのが 「補強金具(ブラケット)」 です。

今回は、ホームセンターで揃う補強金具の選び方と種類、使い方を紹介します。

棚の強度を高める「補強金具」

補強金具とは、棚板やフレームの接合部・角などを支えるための金具のこと。ブラケットとも呼ばれます。

木材だけで組んだ棚は、
・接合部や継ぎ目が弱い
・ぐらつく、横揺れしやすい
・長い棚板がたわみやすい
といった欠点がありますが、補強金具で使用して固定することで、棚全体の耐荷重と安定性が向上します。

なお、棚の強度は補強金具だけでなく、木材の厚みや組み方によっても左右されます。

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補強金具を使うメリット

✓ 簡単に取り付けできる

  • 基本は「ビスで留めるだけ」。特別な工具や高度な技術は不要なので、DIY初心者でも扱いやすいのが魅力です。

✓ 種類が多く用途に合わせて選べる

  • 棚板用・角用・仕切り板用など、形状が豊富。「ここが少し弱い」と感じた部分をピンポイントで補強できます。用途に応じて、異なる形状の補強金具を使い分けられます。

✓ コストが抑えやすい

  • 金具の大きさや構造によりますが、フラット型やL字型は比較的安価。小型の金具なら100円ショップでも購入可能で、小さな棚や軽度な補強なら、十分な効果が得られます。

補強金具は手軽で便利ですが、正しく理解して使うことが大切です。

補強金具を使用する前の注意点

✓ 耐荷重には限界がある

  • 補強金具は万能ではありません。軽〜中量向けで、非常に重い物を載せる棚や広くて長い棚の場合には不向きな場合があります。また、取り付ける木材や構造にも依存します。
    • 金具の厚みや強度
    • ビスの太さ
    • 木材の種類や厚み
    • 棚の構造
    をトータルで考えるようにしましょう。

✓ 取り付け方で効果が変わる

  • 下穴を開ける、ビスをまっすぐ打つなど、丁寧な取り付け作業が重要です。不適切な取り付けは、補強効果が薄れるだけでなく、木材の割れや破損につながることもあります。

✓ 補強金具に合うビスが必要になる

  • 補強金具によって、ビスの穴径サイズが異なります。持ち合わせのビスで対応できるだろうと安易に考えていると、ビスが大きすぎて入らない、頭の形状が合わない場合があります。おさまりのいいビスを準備しましょう。

✓ 設置場所によっては錆び対策が必要

  • 湿気の多い場所では、スチール製金具は錆びやすくなります。水回りや屋外では、ステンレス製や防錆加工品がおすすめです。

✓ むき出しになるため見た目が劣る

  • 補強金具は基本的にむき出しになるため、見た目が気になる場合があります。インテリアとの相性を考え、色や形状を選んだり、目立たない位置に設置したりする工夫が必要です。
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【用途別】補強金具の種類と選び方

用途別に補強金具の種類をご紹介します。
※今回は、ホームセンター「カインズ」で購入した製品を例にしています。
※補強金具の種類は一例であり、すべてではありません。

木材の「接合部」を手軽に補強したい

フラット型(T型・L型)

▲ ダイドーハント(DAIDOHANT)(左)ユニクロT型隅金47(T字型タイプ)、(右)ユニクロT型隅金57(T字型タイプ)

▲ 使用例(設置イメージ)

▲ YAHATA(左)平折35(4P)、(中央)平折 45(4P)、(右)平折 58(4P)

▲ 使用例(設置イメージ)

フラット型(平板タイプ)は、平らなプレート状の金具で、最もベーシックなタイプ。棚板の裏側やフレームの角(直角箇所)に取り付けることで「たわみ・歪み・ぐらつき防止」に効果的です。取り付けが比較的に簡単です。

✓ 取り付けが簡単
✓ 見えにくい位置に設置しやすい
✓ 初心者におすすめ

棚板を支える「直角部分」を強化したい

L字型補強金具

90度に曲がった、初心者から上級者まで幅広く使われる万能アイテム。棚受けやフレームの直角部分を支えるのに最適です。

✓ 用途が幅広い
✓ 家具の固定にも使える
✓ 初心者におすすめ

ワンバイフォー用 L字型
DIYで定番の1×4(ワンバイフォー)・2×4(ツーバイフォー)専用のL字型の金具があります。
サイズがぴったり合うため、見た目がきれいで取り付けもしやすいのが特徴です。

▲ ダイドーハント(DAIDOHANT)1×4サポート(左)L型 小 14L1-WHh、(中央)L型 小 14L1-BK、(右)L型 小 14L1-Z

▲ 使用例(設置イメージ)

▲ (左)ダイドーハント(DAIDOHANT)1×4サポート (左)L型 大 14L2-WH、(中央)L型 大 14L2-BK、(右)L型 大 14L2-Z

▲ 使用例(設置イメージ)

▲ ダイドーハント(DAIDOHANT)1×4サポート(左)L型アングル 小 14A1-WH、(中央)L型アングル 小 14A1-BK、(右)L型アングル 小 14A1-Z

▲ 使用例(設置イメージ)

▲ ダイドーハント(DAIDOHANT)1×4サポート(左)L型アングル 小 14U1-WH、(中央)L型アングル 小 14U1-BK、(右)L型アングル 小 14U1-Z

▲ 使用例(設置イメージ)

他にも、写真上のようにワンバイフォーを2本、3本並べられるサイズ展開もあります。

ツーバイフォー用 L字型

▲ ダイドーハント(DAIDOHANT)2×4金物 L型 2×35×75×75

▲ 使用例(設置イメージ)

▲ ダイドーハント(DAIDOHANT)2×4金物 L型 2×80×120×120

▲ ダイドーハント DAIDOHANT 2×4 サポート L型タイプ 324-L3 白

▲ 使用例(設置イメージ)

▲ ダイドーハント(DAIDOHANT)2×4金物 L型 2×80×37×37 アングル 黒

他にも、写真上のようにツーバイフォーを2本、3本並べられるサイズ展開もあります。

棚や家具の「角」をしっかり固定したい

コーナー部分を固定・補強する場合は、二方面タイプと三方面タイプの金具があります。コーナーを囲むように固定し、棚全体のぐらつきを大幅に軽減できます。また角だけではなく、棚板の補強にや古くなった家具の再補強にも使えます。

✓ 横揺れ防止に効果的
✓ 古い家具の再補強にも使える
✓ 1つあると便利な定番金具

二方面タイプ

▲ YAHATA 二方面(左)大(4個入)、(中央)小(4個入)、(右)少々(4個入)

▲ 使用例(設置イメージ)

▲ YAHATA SIMPSON リジットタイRTA1(1本)※セット販売でなく1本より販売

▲ 使用事例

窓下の段差問題をDIYで解消!おしゃれなガーデニング用ワゴン
三方面タイプ

▲ YAHATA / 三方面(左)大(2個入)、(中央)小(4個入)、(右)少々(4個入)

▲ 使用例(設置イメージ)

間の棚板・仕切り板を支えたい

コの字型

棚板や仕切り板を挟み込む構造の金具。L型が角を支えるのに対し、コの字型は間にある棚板や仕切り板を支えることが最大の特徴です。

✔ 中央部分のたわみやしなり防ぐ
✔ 取り付けはやや難易度高め

▲ 写真は1×4用のコの字金具 ダイドーハント(DAIDOHANT)1×4サポート 受けタイプ(左)縦 羽付14U5-WH、(中央)縦 羽付14U5-BK、(右)縦 羽付14U5-Z

▲ 使用例(設置イメージ)

▲ 写真は1×4用のコの字金具 ダイドーハント(DAIDOHANT)1×4サポート コの字 (左)14K1-WH、(中央)14K1-BK、(右)14K1-Z

▲ 使用例(設置イメージ)

まとめ:「補強金具」の選び方

補強金具はホームセンターや100均で購入でき、安価で施工が簡単なので、DIYでの棚補強におすすめのアイテムです。軽〜中量の物であれば十分に活用できますが、耐荷重には限界があるので、棚のサイズや用途、設置環境をトータルで考えて選ぶようにしましょう。場合によっては、支柱などの構造的な補強をすることも必要になってきます。

見た目については好みになってきますが、補強金具が家具や空間の邪魔にならないようカラーや形状を選びましょう。自分のセンスで選んで工夫する、それもDIYの醍醐味です!

筆者

著者

sumica編集部

自然体で心地いい時間が過ごせるおうちにしたい、そんな想いを込めて、「こんなのあったらいいな」「これは便利!」と思う暮らしのアイデアをお届けします。

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