DIY

2023.01.25

窓下の段差問題をDIYで解消!おしゃれなガーデニング用ワゴン

窓下の段差問題をDIYで解消!おしゃれなガーデニング用ワゴン

引越しした新居で使いにくさを感じながらも、なんとなくそのままにしていることはありませんか?

今回は、新築の一軒家でよくあるお悩み「掃き出し窓下の段差」をDIYで解決するアイデア。生活がラクになる実用性とおしゃれなデザイン性の両方を叶える、ガーデニング用ワゴンを作るDIYをご紹介します。

新居の窓下に、ガーデニング用のワゴンが欲しい!

今回のお悩み

半年前に念願の新居を購入。使い勝手もデザインもこだわって建てた家なので気に入ってはいるのですが、ひとつだけもう少しこうなればいいのになぁ…と思っていたことがあります。それは、1階のリビングに飾っている観葉植物の水やり場がないこと。勝手口がないので、リビングの掃き出し窓から観葉植物を出して、簡単に水やりができると良いのですが、窓の下には大きな段差があります。

窓下の段差は60cm以上あり、地面には雨水を流すための傾斜もついているので既製品のベンチや縁側では高さが合いません。

今回は、DIYでこの段差の高さにぴったり合うワゴンを作って問題を解決します!


今回のDIY計画

リビングの窓から直接植木鉢を外に置けるワゴンを作ります。
植木鉢の出し入れや水やりをする時に、足腰に負担がかからないようワゴンの高さは窓のサッシに合わせます。横幅は窓の横幅と合わせ、奥行きは窓の横にある室外機カバーと合わせて50cmに設定。

屋外用のガーデニングワゴンため以下も考慮しました。

土台となる2×4材の木枠にシンプソン金具を使い、強度を高める
天板は大きな植木鉢にも耐えれるよう杉足場板を使用
屋外に置くため、木材に外部用油性の塗料を使用
邪魔な時や今後の用途の変化を見据えてキャスターを取り付ける。
 キャスターは高さ調整できるものを選び、勾配に合わせて調整。

DIYに必要な材料

木材 ※全て杉
足場板(35×200×2000mm)2本 天板用
1×4材 2本 下段用 2本のみ使用
2×4材 3本 木枠用

シンプソン金具 24個
(リジットタイ RTA1)

木材保護塗料(油性)1缶

ストッパー付きキャスター 6個


ガーデニング用ワゴンのDIY手順

今回のDIYの工程はこちら。

  • 1.ロの字の木枠を3つ作る
  • 2.天板にやすりをかける
  • 3.木材に保護塗料を塗る
  • 4.天板と木枠をビスで固定する
  • 5.キャスターを取り付ける
  • 6.下段を取り付ける
  • 7.キャスターの高さを調整する

《合計所要時間目安:約4時間》
※塗装の乾燥時間を除く

1.ロの字の木枠を3つ作る

まずは土台となる木枠を3つ作ります。
シンプソン金具を木材にあてがい、穴を開ける箇所に印をつけて、電動ドライバーで下穴を開けます。

全て下穴が開けられたら、金具をビス留めします。
シンプソン金具は、2×4木材を組み立てる時に便利な金具。組み立てが簡単なのはもちろん、高い強度と耐腐食性があるため、屋外で使用したり、ある程度の重量に耐えられるものを作りたい時におすすめです。

所要時間目安:120分
ここでワンポイント

縦の木材を挟むことで強度がUP

木材の強度を高めたい時は、縦の木材を横の木材で、上下に挟むよう固定させると、上からの圧力に耐えられ、強度を高めることがができます。

2.天板にやすりをかける

電動サンダーを使い、天板の表裏側面、全ての面をやすりがけします。今回は粗めのやすりを使用し、少し無骨感を残したこなれた風合いに。目の細かいやすりをかけると、木材の表面に光沢感のある見た目に仕上げることができます。

やすりがけが全て終わったら、表面の木片を取るためにウエスで軽く水拭きをしておきます。

所要時間目安:30分

3.木材に保護塗料を塗る

天板、木枠、下段の木材全てに木部保護塗料をローラーで塗装します。塗装がし終わったら、乾かします。

所要時間目安:30分(乾燥時間は約8時間)

4.天板と土台をビスで固定する

3つの木枠に、天板2枚をビス留めします。水やり時に地面に水が流れるよう、2枚の天板の間に5cmの隙間をあけることに。スケールで測りながら、ビスで留める場所を決めていきます。

天板と木枠の奥行には差があるため、片面のみ天板と木枠の角がピッタリ合うよう調整しました。

ビス留めをする場所が決まったら、固定します。ビスが天板の表面からは見えないよう、裏側から固定します。1つの木枠を一気に固定せず、仮止めをして天板がズレないよう調整しながら、ビス留めをしましょう。

所要時間目安:30分
ここでワンポイント

天板は反る方向に注意

木材は表裏があり、表が上向きに、裏が下向きに反ります。今回のワゴンは天板が上向きに反ってしまうと、水が溜まりやすく劣化を早めてしまうので下向きに反る面を上にします。木材の表裏は、繊維の方向や年輪の場所により判別するため、初めは見極めが難しいかもしれません。購入時にホームセンターで確認しておきましょう。

5.キャスターを取り付ける

土台の裏側に下穴を開け、各土台に2つずつ、キャスターをビス留めします。傾斜のある場所で使用するため、安全性と使い勝手を考慮して、6つのうち3つをストッパー付きのキャスターにしました。

所要時間目安:15分

6.下段用の板を取り付ける

物を置いたり、ディスプレイをしたり、使い勝手が良くなるように、下段に木板を取り付けます。天板と同様に板2枚を隙間ができるように並べ、左右・真ん中にそれぞれ2か所ずつ、ビス留めをします。

下段は板を4枚を並べる予定でしたが、実際に並べると、2枚の方がバランスが良かったため、2枚に変更することにしました。

所要時間目安:15分

7.キャスターの高さを調整

最後に、地面の勾配に合わせて、天板が水平になるよう水平器を見ながらキャスターの高さを調整します。あまりにも勾配がある場合はアジャスターや固定脚がおすすめです。

所要時間目安:5分

DIYはこれで、完成です!
さて、お悩み解決はできたのでしょうか?


ガーデニング用ワゴンが完成!

ベランダの高さと大きさがぴったり合う、ワゴンが完成しました。リビングから直接植木鉢を出して水やりができます。

シンプソン金具の無骨さと木材がこなれた印象に。キャスター付きなので、不要な時は簡単に移動できるのも嬉しいポイントです。


使った道具

・電動ドライバー
・サンダー、やすり
・ビス(ステンレス素材)
・ローラー、ローラーバケット内容器

初心者必見!DIYを始めるならまずは揃えておきたい工具5選

かかった費用

・杉2×4材(38×89×2000mm)3本=¥2,961
・杉1×4材(19×89×2000mm)2本=¥1,094
・杉足場板(35×200×2000mm)2枚=¥3,036
・シンプソン金具リジットタイ(RTA12)24個=¥8,640
・ストッパー付きキャスター3個=¥1,146
・キャスター3個=¥981
・アジャスター6個=¥2,820
・木材保護塗料(油性)1缶=¥1,848

合計 ¥22,526(税込)

※価格表記はすべて税込みです
※上記以外の工具、材料はあったものを使用しています。


最後に

既製品では叶えられない、ちょうどいいサイズ感とオリジナルのデザインは、自分で作るからこそ実現できる醍醐味です。今回ご紹介したのは、軒先に置くガーデニング用ワゴンでしたが、高さや大きさを変えれば、収納棚や机作りにも応用できます。
ふとした時に感じるちょっとしたお困り事を、楽しく解決してみませんか?

協力アドバイザー

建築、内装設計デザイン
TO DO 藤田 剛

2008年より設計デザイン事務所主宰
住宅や店舗のデザイン・設計業務を主に、素材や質感、ストーリーを大切にしたデザイン業務を行う。空き家問題にも取り組み、淡路島に移住し築100年の古民家を自ら改装しながら地域交流拠点としての活用を目指す。

 

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