整理収納

公開日2023.03.08

【引越し】何から捨てる?まずは、家具・家電・大きいモノの見直しから

【引越し】何から捨てる?まずは、家具・家電・大きいモノの見直しから

なにかと大変なイメージがある引越しですが、実は、長年使っているモノの見直し、整理する絶好のチャンスです! これまで多くの引越しでの相談を受けた整理収納アドバイザーの長谷さんに引越し準備としてまずやるべきことについてお話を伺いました。

整理収納アドバイザー

長谷 由美子

引越しは、家具・家電の見直しから

結婚、マイホーム購入、転勤、住み替えなど、引越す理由は人によってそれぞれ。ですが、引越しが決まったらはじめにやらないといけないことは同じです。それは、新居の間取り図を見て広さを確認しながら、これからどのように暮らしたいのか、そこで生活している自分・家族をイメージすることです。イメージをして、今お持ちの家具や電化製品を新調した方がいいのか、新居でも使えそうかを考えて整理することがはじめの一歩です。

その際に実は多くの人が、「新居に入るのか?」で考えてしまいがちですが、ここで重要な事は入るのかではなく、「新居に合うのか?使いたいと思うのか?」を考えることです。

「とりあえず持っていく」はNG!

引越しでの整理や新居での収納についてこれまでたくさん相談を受けましたが、捨てるのがもったいない、判断に迷うなどの理由で、多くの人が「とりあえず持っていこう」としがちです。ですが、大きい家具や電化製品の場合、とりあえず持っていくことで引越し費用が高くなったり、引越した後に結局、処分することになったりと面倒なことも起こります。

とりあえず持っていくと…

  • 引越し費用もその分高くなる
  • 引越し後に結局、捨てることになると、運ぶ・設置・捨てるの手間がかかる
  • 新築に引越す場合は、新しい空間に劣化した古いものを置くことに

では次に、引越しでの整理収納の依頼を受けた多くのご家庭で「これは手放した方がいい」と思ったものをご紹介します。ぜひ新しい生活を始めるための参考にしてみてください!


引越しを機に手放す、捨てた方がいい家具・家電

家 具

婚礼ダンス・ドレッサー

「両親が買ってくれたから」と手放すのを迷ってしまう方が多い婚礼家具。今の住宅には、ほぼクローゼットがあるので、大きなタンスを持っていくと部屋が狭くなってしまいます。婚礼家具とよくセットなっているドレッサーは、お化粧を今はリビングでされるという方も多く、使用せずにアクセサリー入れになってしまっているのもよく見かけます。

大型のカップボード

大きすぎて新居に合わなかったり、新築ではカップボードが備え付けられていることもあります。なんとか別の用途で使えないかとリビングダイニングに置いてみたりしますが、大きすぎてどうしても圧迫感があります。

大型の本棚

もう何年も開いていない古い本がぎっしり詰まっていたり、物置になってしまっていることが多いです。大きな本棚は、一度持っていくと後で手放しにくくなるものの一つです。

ピアノ・エレクトーン

家具ではありませんが、「高かったし、また使うかもしれない」と思ってとりあえず…という方が多いのがピアノ。手放すのも、新居に搬入するのも想像以上に大変です。

子供の学習机や子供用タンス

子供が大きくなってもう誰も使っていない…、でも親としては中々手放したくないもの。引越しの時こそ手放すチャンスです!本当に必要かどうかを考えをましょう。

テレビ台・電話台

今は使っていないテレビと固定電話専用の台。これらの台は専用につくられているため、他の用途にしようとしても使い勝手が悪く、お部屋にも合わないことが多いです。

独身時代に使っていた家具

比較的に小さい本棚、カラーボックスなどが多いですが、新婚さんが独身時代に買ったもので「邪魔にはならないから」とお互い持ち寄ってきています。ですが、色がバラバラで新居のテイストが合っていないということが多いですね。

長谷さん流
大きな家具の整理のコツ

持っていくのはお気に入りだけ。今こそ手放すチャンスです!

高級な家具も10年以上経てば古くなり劣化します。また、買った時から好みやライフスタイルも変わっているはず。よほどお気に入りではない限り、新居に古い家具を持っていくのはおすすめしません。迷ったり、使ってないなと思ったらこの機会に捨てることも考えてみましょう。


家 電

普段使っている家電も引越しの際に見直すいい機会です。

冷蔵庫

新居のキッチン、今の家族の人数に対して大きすぎたり小さすぎたり…。新しい暮らしのサイズに合っているのか見直してみましょう。

洗濯機

まだ使えても、実は洗濯槽が汚れていたり・匂いがしたり…。引越しで運んだら壊れてしまったケースもよく聞きます。

オーブンレンジ、電子レンジ

長年使用できるのでそのまま使いがちですが、今ではもっと高機能のものも出ているので、購入した時期を確認して新調するかを検討しましょう。

暖房器具

何年も使っていないファンヒーターやホットカーペット。新居には床暖房があるため、一応持ってきていても使っていないのをよく見ます。

古いミシン

「使えるか使えないのか分からないけど」という方がいますが、意外と大きいので収納スペースの幅をとってしまいます。

長谷さん流
家電整理のコツ

買ってから10年~15年を目安に

電化製品は、使える期間としては10年~15年を目安に考えましょう。「まだ使えるから」はできるだけやめましょう。


家具・家電以外の大きなもの

最後は、家具ほどサイズが大きくないけれど、とりあえず持っていこうとしがちなもの。

古くなった衣装ケース

長年使いこんだ、使い勝手の悪い衣装ケース。新居で奥行きが合わなかったり、割れていたりしていることも。新居の収納スペースに合ったものを選びましょう。

来客用の布団

最近は誰かが泊まりに来ること自体少なくなってきています。新居に押し入れがない場合は収納に困っていたり、掛布団と敷布団の数が合っていないことも。いくつセットがあればよいかを考えましょう。

座布団・こたつ布団

座布団は圧縮して持ってこられますが、そもそも新居には座卓がないという方も。こたつ布団は、以前は冬にこたつを使っていたが今は使っていないというケースが多いです。

昔使っていたカーテン

また使えるかもと思って持ってきますが、使わずに段ボールや袋に入れたまま眠っているお宅をよく見かけます。新居で新しいカーテンを使用するのであれば、使用しないものは手放してもよいかもしれません。

ひな人形、かぶと、クリスマスツリー

季節やイベントごとに使用するものは手放すタイミングを逃しやすいです。箱に入れたまましまっていて収納スペースの幅をとってしまうのでこの機会に見直してみましょう。

引越しでは、大きい家具や家電の次に小さいサイズのものを見直していきましょう。 キッチンまわりのグッズや衣類、生活雑貨の見直しはこちらを参考に。

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ものを手放す・捨てることに迷ったら

家にあるもの、所有しているものを手放す・捨てる際に迷ったら、ぜひやっていただきたいことがあります。それは「ものと向き合う」という事です。どんなものでも一つ一つにエピソードがあると思います。「お子様が小さい時に使っていた」「亡き両親からもらったもの」などで手放すことをついためらってしまう…。そんな時は一度その物と向き合ってみる、ご家族や友人が近くにいる場合は、その思いを共有してみる。そうすることで手放せるきっかけになったという方もたくさんいらっしゃいます。引越しが決まったら、余裕を持ってはじめ、じっくりとものと向き合ってみても良いかもしれませんね。


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最後に

引越しでの整理には時間と労力がかかります。だけど、がんばったからこそ、新しい環境での暮らしが楽しめるのです。家にものが多くなると、引越しが不安になり、億劫になってしまいます。今は引越す予定がないという方も、これからの人生、いつなにが起こるかわかりません。いつでも引越しができるよう、普段からものの整理をして身も心も「身軽」でいるように心がけましょう。

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アドバイザー

整理収納アドバイザー

長谷 由美子

延べ7,000件以上の相談に応えてきた知識や経験から、苦手なお片付けをも好きにさせてしまう人間力と提案力が定評。

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