公開日2024.03.05
【DIY塗装】アイアンペイントで重厚感ある金属風に仕上げるテクニック
前回に引き続き、DIY塗装のテクニックのご紹介です。塗るだけで鉄や金属のような質感になる「アイアンペイント」を使って、よりリアルに見える塗装方法をターナー色彩株式会社の長谷川さんに教えていただきました。
アイアンペイントとは
ターナー色彩のアイアンペイントは、塗るだけで表面がザラザラとした鉄や金属のような質感が表現できる水性ペイントです。水性なので臭いも少なく、乾燥後は耐水性になります。カラーは鉄や金属、青銅を表現できる以下8色です。
- ・アイアンブラック/アイアンブラウン
- ・アンティークゴールド/アンティークシルバー/アンティークブロンズ
- ・ライトゴールド
- ・ブロンズグリーン
- ・グリーンパティナ
アイアンペイントでよりリアルな鉄の質感を表現するためには、身近なあるものが必要です。
それはスポンジ。家庭用のスポンジをカットして使用することで鉄のボコボコした質感を出すことができるんです!
【1】重厚感UP!長年使ったようなアイアン塗装テクニック
塩ビパイプのパーツを重厚感漂う鉄の質感に塗装します。塩ビパイプのような軽い素材も重厚感のある鉄のように表現できます。
使用したアイアンペイントはこちらの2つ。
・アイアンブラック
・アンティークゴールド
ベースにブラックを塗り、ゴールドで擦れた風合いをつけます。
まず、塩ビパイプ全体にやすりをかけます。やすりをかけることで塗料を密着させ剥がれを防ぐことができます。
次にアイアンブラックをスポンジにたっぷりつけ、塗布していきます。
ポイントは、スポンジでポンポンと叩きながら塗装すること。叩くことで鉄の様なボコボコとした質感を出すことができます。
スポンジで塗布しにくい細かい部分は、刷毛を使用しましょう。塗り残しがないかチェックしながら全体に塗布します。
乾いたらアンティークゴールドを塗布していきます。前回ご紹介したアンティーク塗装と同様、毛先が揃っていない刷毛を使い、タオルで余分な塗料を落としてから塗布していくことがポイント!
角や縁を中心に、長年使うと擦れたり汚れたりする場所を想像しながら、叩くように塗布します。
完成です!まるで長年使ったかのような重厚感のあるアイアンに仕上がりました。
カンタンにできるので、鉄は重いからつけられない…と諦めていた場所にも活用できそうです。
【2】年代物の風合い!青銅風アイアン塗装テクニック
次は身近によくあるスチール缶を年代物の銅のように塗装するテクニックです。
古びたイメージにするのが難しそうに見えますが、アイアンペイントなら簡単に再現することができるんです!
使用したのはこちらの2色。
・グリーンパティナ
・アンティークブロンズ
ベースにアンティークブロンズを、サビた風合いを出すためにグリーンパティナをつけます。
まずはアンティークブロンズを缶全体にスポンジを使用して塗布していきます。こちらもスポンジでポンポンと叩きボコボコとした質感を意識しながら塗布していきます。
乾いたら、サビた銅の色「緑青」をつけるためにグリーンパティナを塗布します。スポンジの角に少しつけ、タオルで余分な塗料を落とします。
古くなるとサビそうな缶の角や凹凸部分を中心に叩くように塗布します。よりリアルに近づけるためには、濃淡をつけることがポイント!
スチール缶が青くサビた銅の缶に生まれ変わりました!
お家にある缶やその他の雑貨も簡単にリメイクできますよ。
教えていただいたのは
ターナー色彩株式会社 アート事業部
長谷川 湧希さん
DIY塗料「ミルクペイント」を製造。他にもDIYに使用する塗料を開発・販売。
長谷川さんには、木材のアンティーク塗装のテクニックもレクチャーいただいています。
【DIY塗装】木材をアンティーク風に仕上げるテクニック
最後に
いかがでしたか?
アイアンペイントは、家の中で重厚感を出したい箇所に活用できますし、小物をリメイクして好みの風合いにすることもできます。うまくできると楽しくなって「もっと塗ってみたい!」と思うほど。あなたも挑戦すると「DIY塗装の沼」に思わずハマってしまうかも!?
協力
ターナー色彩株式会社
大阪府大阪市淀川区三津屋北2丁目15-7
1946年創業、水彩絵具やアクリル絵の具に加えてDIYに欠かせないリフォーム用インテリアペイントなどを製造販売。ターナーのDIY商品を通して、ペイントの魅力も発信しています。詳しい商品情報やHowTo、ワークショップ情報など最新情報はこちらをチェック。