公開日2022.10.27
鉄を使ったDIY【2】溶接して作るプランタースタンド
前回は鉄の素材とマイストロー作りについてご紹介しましたが、今回はいよいよ鉄の溶接加工に初挑戦!
初心者の方でも簡単に作ることができる、鉄と木材を組み合わせたプランタースタンドの作り方を紹介します。
DIYショップで初心者向けの加工に挑戦!
前回に引き続き、DIYショップ「GASAKI BASE」のDIY工房をお借りし、鉄の加工と溶接して作るDIYについてオーナー足立さんに直々に教えていただきました。
前回の記事はこちら
鉄を使ったDIY【1】鉄の素材を知る&刻印入りマイストロー作り
「溶接というと鉄加工の中でも一番ハードルが高いように感じますが、仕組みを知り、注意事項を留意した上でやってみるとそんなに難しくないんですよ。最近では、気軽に購入できる家庭用溶接機(100V)も人気がありますね」と足立さん。
工具を持っていない方はホームセンターや
最近、低価格で使用できるレンタル工房も増えてきているの利用してみましょう。
DIYでの鉄の加工方法
鉄には曲げる・切る・穴をあける・くっつけるなど様々な加工方法があります。まずは、それぞれの加工について詳しくみてみましょう。
曲げる
鉄を曲げる際はバイス(万力)と呼ばれる工具を使用します。鉄を曲げたい箇所までバイスに挟み、あとは手でゆっくりと曲げていきます。
鉄をバイスに挟み、 ①は手の力でそのまま曲げたもの、②は写真のように角度を調整させる道具(足立さんオリジナル)に鉄を挟んで曲げたもの。工夫をすれば、曲げる角度を好きな角度に調節させることもできるのだそう。
切る
鉄を切る際はバンドソーと呼ばれる工具を使用します。バンドソーは切断時に火花が飛ばず、最近ではオート機能を搭載している物もあるため、初心者でも安全で簡単に切断できます。
また、素材が固定された状態で一定間隔、一定方向に鋸刃が動くため、正確な寸法に切断できます。
穴をあける
穴をあける時はポンチと呼ばれる工具を使用します。鉄に穴をあける際は電動ドライバーを使用しますが、直接開けようとすると穴の位置にずれが生じてしまいます。
ポンチをあてて3回程ハンマーで叩いた後にオイルを垂らし、電動ドライバーで開けます。 ①は電動ドライバーだけあけたもの。 ②はポンチを使ってから電動ドライバーであけたもの。ポンチを使うことでずれもなく開けられました。
くっつける(溶接)
鉄をくっつけるのには溶接機を使用します。今回使用したのは「半自動溶接」というもの。溶接したい箇所に先端の「トーチ」を当てて電流を発生させ、強い光と熱を発生させて溶接します。
トーチ自体が高温で間違えて触って火傷…する心配はありませんが、取扱上の注意点はもちろんあります。初めは知識のある方の指導の元で行うようにしてください。溶接面・手袋は必須です。
鉄の加工について一通り学んだあとは、いよいよ溶接して作るDIYに挑戦!
鉄の溶接に挑戦!プランタースタンド作り
鉄の溶接に初挑戦!
スチール丸棒を溶接して古材と組み合わせるプランタースタンドを作ります。
使用した材料
- スチール丸棒
- 13mm×1820mm×3本
- 足場板古材
- 1600mm×200mm×35mm×2枚
※サンディング済みのもの
- ワトコオイル
- 脚キャップ(屋内に置く場合)
溶接をする前の準備
溶接をする際は長袖、素材は化学繊維よりも綿がおすすめです。また、溶接時は「スパッタ」と呼ばれる鉄の破片が飛び散るため、溶接する鉄には付着防止用のスプレーをしておくと後の処理が楽になります。
1.スチール丸棒と木材を測定
スチール丸棒は800mm×4本、203mm(木材の幅200mm+3mmの余裕を持たせる)×6本を測り、印をつけます。
上段用の木材は長さ1000mmを測り印を付けます。ここでは下段の木材はおおよその長さを想定しておきます。スチール丸棒の土台が完成した後に一度組み立て、長さを微調整します。
2.スチール丸棒と木材をカット
スチール丸棒の切断はバンドソーを使用。切りたい長さに設定でき、正確に切断できるため初心者でも安心です。
オート機能が搭載されているタイプのため、切り終わると自動で停止します。 800mm×4本、203mm×6本にカットできました。
上段用の木材を1000mmにノコギリで切断します。
3.スチール丸棒を溶接する
スチール丸棒を溶接をして右のように接合させて土台を作る工程です。
溶接面と手袋を装着してまずは、仮止めを行います。溶接は鉄と鉄の接地面全てをくっつけますが、その前に2箇所程仮止めで溶接します。溶接の角度や場所に誤差が生じた場合に仮止めの状態であれば、ハンマーなどで簡単に離してやり直すことができます。
溶接する箇所がずれないようにするために板を挟んで固定させたり、固定器具であるクランプで挟んで固定して行うとずれにくくります。
仮止めが終わって溶接部位に問題がなければ、次は鉄と鉄の設置面を一周溶接します。鉄材の向きを少しずつ変えながら行いましょう。激しい光によって溶接部位が見えにくくなりますが、慣れてくると見えてきたり、音で上手く溶接ができているか分かってくるのだそう。
スチール丸棒の土台が完成しました。
土台が完成したら、スパッタを鉄ヤスリで削り取り、金属ブラシで溶接部を磨いて仕上げます。
ここで土台と上段の木材を一度組み立て、木材が平行になるまで土台を傾けます。
土台と木材の角度①は、②の縦幅によって決まります。 ②の縦幅は木材の厚みで決めます。 ③の横幅は木材の縦幅+3mm程度に設定して余裕を持たせます。
今回使用する木材は反りがあるため、 ②の縦幅は、厚み+反り(37mm)+あそび(5~7mm)を考慮して43mmにしました。
固定できたら、下段の木材の長さを最終確認して切断します。今回は丁度良い長さであったため、切断せずにそのまま使用しました。
4.オイルの塗布
木材に防腐剤入りのワトコオイルを塗って組み立てたら完成です。
5.完成
所要時間は約1時間30分。プランタースタンドの完成です!
ベランダに設置したり、屋内で観葉植物を並べたりするのも良いですね。
使用した道具・機材
・ノコギリ
・鉄やすり
・金属ブラシ
・ハンドソー
・溶接機
かかった費用
スチール丸棒×3本=¥1,641
足場板古材×2枚=¥6,000
合計 ¥7,641(税込)
※価格表記はすべて税込みです。
※DIYレンタルルーム料金・アドバイザー料・道具の使用料金などは含まれておりません。
sumica YouTube動画
最後に
初めての溶接は慣れるまで時間がかかりましたが、鉄の加工が体験できたことでこれからDIYで作りたいものの幅が広がりそうです。加工といっても様々な方法がありますので、まずは簡単なものから取り入れてみてくださいね。
取材協力
DIYショップ「GASAKI BASE」
「楽しむ」をコンセプトにした、DIYパーツ、リメイク家具ショップ。工場跡地を購入し、DIYで自らショップ兼自宅に再生。DIYでお悩みならまずは訪問してみよう。