インテリア

2024.02.13

ソファをなくして気づいた3つの良いこと。自由に自分スタイルを楽しむ

「リビングにはソファを」
今まで私も当たり前のように考えていたかもしれません。
ソファがあったほうがクッションの効果もあり、インテリアコーディート的には作りやすく、おしゃれに見せやすいことは確かです。(実際、お客様にもおすすめしていました)

ところが昨年、10年以上使用していたリビングのソファを手放したことを機に、思いがけず新たな発見がありましたので、みなさんにシェアしたいと思います。

二級建築士 / インテリアコーディネーター

久保 貴美

リビングにソファを置く理由

ソファをなくして気づいたことについてお伝えする前に、リビングにソファを置くことが現在、当たり前になっている理由について考えてみました。

リビング=ソファとTV(ボード)の図式

私たちは無意識に、“リビングには、ソファとTV(ボード)を置くもの”だというイメージがあります。戦後、洋風の家具を取り入れた応接間が日常の空間に入り込み、今もずっと続いているのですね。

時代とともに変化する日本のリビング。令和は、家族それぞれが趣味を楽しめる場所に

くつろぐ(寝転ぶ)ため

ソファは座るだけでなく、ある程度の幅があれば寝転ぶことも出来ます。赤ちゃんにお昼寝をさせたり、休日にはご主人のお昼寝スペースになることも…。 ソファは「くつろぎ」の象徴でもあります。

インテリアをおしゃれに見せるため

ソファは、クッションと合わせてデザインや色を調和させることでおしゃれなインテリアを作ることが出来ます。この「クッションと合わせて」ということポイントで、おしゃれなインテリアを作るにはクッションの効果は実はとっても大きいんです!

ソファをなくして良かったこと

実際に私もソファを10年以上使っていた訳なのですが、ソファを手放してから、その良さもたくさんあることに気がつきました。

1:生活を“楽しむ”余白が生まれる

当たり前ですが、ソファをなくすと空間が広くなります。 ソファがなくなって余裕が生まれた空間には、新たに自分の好きなものを置くスペースが生まれます。
私の場合、好きな植物を集めた”癒しスペース”を作りました。お気に入りの観葉植物をお気に入りの鉢カバーに入れて、見るたびにテンションが上がるスペースにしています。他にも、お気に入りのコレクションを並べたケースを飾ったり、ギターを並べたり、人それぞれ楽しみ方は無限大です。

初めての観葉植物。おしゃれに見せるなら、高さのある植物と鉢カバーがポイント!


2:“自由”なスタイルでくつろげる

わが家ではソファの代わりにパーソナルチェアを2脚置いていますが、その時の気分でチェアを置く場所を変えてくつろいでいます。
ある時はTVが見えるように、天気のいい日は温かい窓際へ、寒い時はストーブの前など、同じ部屋の中でもその時々のくつろぎ方ができるのがいいですね。もちろん、床にゴロンと寝転ぶことも。

3:“解放”感

ソファを手放して気づいたことは、ソファの汚れやダニへの心配が意外にあったのだなということです。子供が小さい頃は油性マジックで落書きされ、カバーを専門のクリーニングに出したことも(結構な出費でした…)。長年使っていたので、“ダニもきっといるのだろうな〜”とか、掃除しきれないソファ下のことなど潜在的な心配から解放され、心の中がスッキリしました。

ソファのないリビングを快適にするアイデア

ラグを活用する

▲ ラグは正方形4つを組み合わせて使えるタイプ。汚れたら洗濯できるのでお気に入り。

リビングは基本的に「くつろぐスペース」ですので、座ったり寝転ぶことができるラグを敷くことをおすすめします。ソファがないことでぼんやりしがちな空間も、ラグを敷くことによって空間を分けることができます。できれば寝転んだ時に気持ちいいと感じるものがおすすめです。
わが家では、冬はクッション性のあるマイクロファイバーのラグを、夏はい草ラグを使っています。

パーソナルチェアを置く

ソファの代わりにパーソナルチェアを置くのもいいですよ。座ってくつろげるということもありますが、インテリア的にもパーソナルチェアがあると空間のポイントとなり、おしゃれに見せやすいからです。それにクッションを加えるとさらにGOOD! もしくは、ビーズクッションや脚のないフロアチェアでもいいですね。

センターテーブルを置く

センターテーブルがあると、空間の使い方も広がります。わが家では、コタツにもなるテーブルを使っているのですが、子供が宿題をしたり、時々夕食を食べたり、ちゃぶ台的な感じで使っています。インテリア的には、天板と脚の素材&色を、インテリアイメージ合わせて選ぶことがポイント。

最後に

今、目に見えるモノを重視する「地の時代」から、目に見えないモノが意味をもつ「風の時代」へと移り変わっていると占星術では言われています。この記事を書きながら、まさに「地の時代」から「風の時代」への象徴みたいだなぁと思いました。時代の流れは暮らし方にも大きく影響を与えていますね。
ただ私がお伝えしたいのは、「ソファはない方がいいよ」ということではなく、“ソファ、どうしようかなぁ”と悩んでいる方に対して、「なくても大丈夫だよ」ということです。
風の時代は、「好きなことをする」がキーワード。インテリアも今までの「こうあるべき」に囚われず、あなたらしく、もっと自由に暮らしを楽しんでくださいね!

アドバイザー

二級建築士 / インテリアコーディネーター

久保 貴美

個人邸やモデルルームのコーディネート、店舗の装飾&ディスプレイなど空間づくりに関わるあらゆる分野で活動中。

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