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2023.09.21

新築住宅の「お風呂の窓」は必要?いる派・いらなかった派の意見

年間約100軒取材する住宅ライターが家を建てた人にインタビューして聞いた、お風呂の窓についての意見をまとめました。

一戸建てのお風呂に窓があることに、疑問を感じない方が多いかもしれません。
マンションならばお風呂に窓がない家はたくさんありますが、一戸建てのお風呂には窓を付けている場合が多いのが事実です。でも、ちょっと待って!
実は、お風呂の窓はメリットだけでなくデメリットもあるのをご存じですか?

新築住宅を建てた方からのインタビューでもたびたびお風呂の窓についての意見を聞きます。今回の必要だった派・いらなかった派それぞれの声をぜひ参考に検討してください!

お風呂の窓いる派・いらなかった派の意見

こんなメリットがあるから絶対必要!
「必要だった派」の意見

換気しやすいからお掃除がラクに

必要派の意見で一番多いのが「換気しやすい」。特に、それまでマンション住まいなどでお風呂に窓が付いていなかった方は、パーッと窓を開けて換気ができる事に喜びを感じるようです。換気しやすいと、湿気が溜まらずカビの発生も抑えられ、お掃除がラクになるので換気は大切ですね。

窓から風景が眺められる

「月や星を眺めながら湯船につかる時間はサイコー」「坪庭にモミジを植えて、ライトアップさせてお風呂から眺めます」など、窓から見える風景を楽しめるというメリットが。お風呂の前に旅館さながらの坪庭をしつらえたり、眺望を楽しむために2階にお風呂を設置したりする方も。毎日のバスタイムが特別な時間になりそう。

自然光で明るく、開放感も得られる

「太陽の光で明るく、朝風呂が気持ちいい」「開放感があって明るくすがすがしいので、休日の朝はお風呂から始まります」など、窓があるから得られる自然光と開放感を楽しむ方も。一日をスッキリ始める習慣として朝風呂もいいですね。


こんなデメリットも
「いらなかった派」の意見

目立たない場所にあるからこそ、不安に

お風呂の窓は外を通る人から見えない場所につけるのが一般的。それが逆に侵入経路として好都合になり、不安だという声が。また、開けっ放しにしておくことが多いので、外出時に窓を閉め忘れてしまう可能性も。ルーバーや格子をつけて人が入る事ができないように対策をすることが必要になります。

浴室が寒くなる・お風呂の温度がスグ下がる

熱が一番出入りするのは窓。窓から外の寒い外気温が伝わり、浴室内が寒くなってしまうので窓はいらないという意見も多数あります。お風呂の温度がスグ下がってしまうので光熱費もかかってしまいます。リフォームで内窓をつけて対策をする方も多く見られます。

逆に換気性が悪くなる

最近は浴室の換気性能が良くなり、湿気が溜まりにくく乾きやすい床材など材質も進化しているので、「短時間で浴室がカラッと乾くから窓を付ける必要がない」という意見も。逆に窓を開けると外の湿気が流入しますし、換気の性能が低くなる場合があります。

お風呂の窓いる?いらない?
まとめ

お風呂の窓が必要か、いらないかの判断は付ける場所が大きく関わると思います。
例えば隣の家との距離が近い場合は、目線も気になりますし開けても隣家の壁しか見えないのであまり必要ないのかもしれません。

浴室からの見晴らしがとてもいい場所や窓を開けても目線があまり気にならないような場所なら、窓を付ける事で毎日のお風呂がより気持ちのいい時間になるかもしれません。また、換気性能が良くなったとはいえ、窓を開けて風を通すのは気持ちがいいものです。

将来後悔しないためにも、新居の立地と窓をつけるメリット・デメリットをよく理解した上で判断しましょう。

筆者

著者

住宅ライター/プロインタビュアー 大内 夏実

株式会社リクルートで情報誌のイロハを学び、独立。不動産・住宅系ライターとして経験を積む。大手ハウスメーカーから小さな街の工務店までさまざまな建築会社の注文住宅施工例やモデルハウスなどを取材し、また実際に購入した方、家を建てた方のインタビューも多数実施。年間100軒ほどの取材に基づいた知識と経験から多くの建築会社の広告戦略なども手掛けている。

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