整理収納

2023.08.04

【子供のお片付け】楽しみながら習慣にする4つのアドバイス

「ウチの子は片付けが出来ない」
「(何度言っても)片付けてくれない」
「結局、いつも私が片付けている」

整理収納アドバイザーの仕事をしていると、子供のお片付けについてのお悩み・ご相談を受けることが多くあります。特に、小学生までのお子さまがいるご家庭が多いですね。

今回は、子供が楽しんでお片づけができるようになるために、ママ・パパにお伝えしたいポイントをご紹介します。

お子さんと一緒に過ごす時間が増える夏休み。自由研究や絵日記など、宿題の一部として「お片付け」をテーマにしてみるのもおすすめです。秋からの暮らしに変化が起きるかもしれません。

整理収納アドバイザー

長谷 由美子

楽しみながら習慣にするためのアドバイス

1 お片付けの目的を一緒に考える



最初に、なんのためにお片付けをするのか、目的を決めることが大切です。まずは、ママ・パパがお子さん本人の気持ちを聴いてみましょう。

・お家(子供部屋)でどんなことがしたい? 
→ したいことがすぐに出来るようにしよう!

・何をしていると楽しい? 何が好き?
→ 楽しいことがたくさん出来るようにしよう!
→ 好きなモノを飾ってみよう!など

・どうなっていたら嬉しい?どんな風にしたいか
→ なりたい部屋にするために何がいる?何がいらない?

・困っていることはない?
→ 解決するためにはどうしたらいい?

「図書館みたいなお部屋にしたい!」とか、「友達がお泊まり出来る部屋にしたい!」など、やってみたいことがきっとあるはず。その目的を叶えるために始めましょう。

ママ・パパへのアドバイス

お子さんの気持ちや言葉に共感しながら聴いてください。
話している間は遮らず、否定せず、モノと暮らしと家族のことをたくさん会話してみてください。たくさん聴いた後にはママ・パパの気持ちも伝えてくださいね。

2 子供に残したいモノを選んでもらう

次は整理です。整理とは、使っているモノ・使っていないモノを「選ぶ」こと。
全部出してみて、「これ使っている?」「これは好き?」「思い出がある?」と手に取りながら考えてもらいます。その際、持ち主(子供)が残しておきたいモノを選ぶこと。迷っているようなら、今は置いておくのが正解です。

ママ・パパへのアドバイス

お子さんが整理している時は「自分で決めていいよ!」「すごいね!」と頑張る姿を応援し、出来たら褒めてあげて欲しいです。
お子さんが決めたことは否定せず、気持ちを尊重してあげてくださいね。子供達は「ママが買ってくれたから」「おじいちゃんに貰ったから」という理由で置いておこうかと迷うこともあります。好きだったら使っていなくてもしまっておけばいいし、もういいと思うなら手放してもいいんだよと伝えてあげて下さい。主体は持ち主本人です。

3 しまう場所(住所)を決める

どこに、何を、どんな風にしまうか、使う本人の意見を尊重してモノをしまう場所(住所)を決めていきましょう。

よく使うモノは出しっぱなしでもOK!
好きなモノを飾りたいなら飾ってもOK!
一度、自分の好きなやり方で決めてもらうといいと思います。使いにくいようなら変えればいいだけです。

決めたらラベルを貼ると分かりやすいです。ラベルも本人がわかりやすいようお子さんに書いてもらいましょう。

ママ・パパへのアドバイス

お子さんが使いやすい位置によく使うモノをしまうように決めましょう。任される、信頼されることも子供にとっては嬉しいこと。
収納用品が必要なら一緒に選びに行くといいですよ。自分で考えて自分で選ぶと大切にします。

4 毎日お片付けの時間をつくる

お片付けは「元に戻すこと」です。
毎日5〜10分程度、出したモノを元に戻す時間を決めましょう。
夕飯前、お風呂に入る前など、状況をリセットするタイミングにつくりましょう。その際、決まった音楽を流したり、ママと競争ゲームをするのもいいですね。出来たらカレンダーにシールを貼ったりしてもお子さんは嬉しいと思います。

ママ・パパへのアドバイス

お片付けはママ・パパも楽しく、一緒にやること大切です!
「ママが食器を洗うのとどっちが早いか競争しよう!」とか、「この曲が終わるまでに出来るかな?」など、子供と関わりながら楽しく片付けましょう。
子供の性格にもよると思いますが、ウチの息子は好きな音楽をかけて歌いながらノリノリで片付けていました。

すぐにやらない時も怒らず、お子さんのタイミングを確認してみましょう。何かに夢中になっている時は出来ないこともありますが、その気持ちも分かりますよね。
出来たら褒めることも忘れずに。

子供が楽しみながら習慣にするために


1.一緒にお片付けの目的を考える

2.残したいモノを選んでもらう

3.モノをしまう場所を決めてもらう

4.毎日お片付けの時間をつくる

大切なことは、子供と関わる、任せる、一緒に楽しむこと


子供が楽しみながらお片付けできるようになるには、大人が一方的に伝えるのではなく、「子供と関わる、任せる、一緒に楽しむ」こと。

お子さんもお片付けの順序が分かり、自分で出来る自信がつくと、自然と習慣化できると思います。

また、子供が片付けられない場合は、家にモノが多すぎることが原因だったりもします。モノが増えてしまったのは、大人(親)の責任でもあります。お子さんの様子を見ながら一緒に考えてみましょう。

これからは、お片付けのことでお子さんとの言い争いやママ・パパのストレスが少しでも減らせますように。

アドバイザー

整理収納アドバイザー

長谷 由美子

延べ7,000件以上の相談に応えてきた知識や経験から、苦手なお片付けをも好きにさせてしまう人間力と提案力が定評。

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