公開日2024.07.11
洗面台は「分ける収納」で片付く!プロが教える、洗面所整理のコツ
スペースが狭い洗面所はしたいことが多くなるのでどうしてもモノが増えがち。洗面所に置く必要な量の見直しと、家族が使い勝手のいい収納法に変えることでスッキリ片付いた空間にすることができます。
スッキリ片付いた洗面所にする収納法
毎日、何度も家族が必ず使う洗面所。家の中で狭いスペースの割に、手や顔を洗ったりするだけでなく、化粧、整髪、着替え、洗濯など意外と人の動きが多い場所でもあります。
家族がいると洗面所を使う人も増え、したいことも多くなるのでどうしてもモノが増えてしまいます。必要なモノの量を見直して整理をすること、家族みんなが使い勝手のいい収納に変えることで今より時短になり、使いやすい空間にすることができます。
その手順と収納法について説明していきます。
1:『必要な量』にする
ご家庭でバスタオルは何枚、必要ですか?
家族の人数、洗濯の頻度、乾燥機や浴室乾燥の有無、来客の有無などライフスタイルによって『必要な量』は違います。
・収納に入っているから
・人から貰ったから
・まだ使えるから
・何となく邪魔にならないし
ではなく、今の暮らしに何枚あったらいいのか、一度考えてみましょう。
いつか使うための新しいタオルが何枚もあるなら、今使っているタオルを新しいタオルに交換して、毎日を心地よく過ごしてみてはいかがでしょうか?
ストックも同じです。
どのくらいで使い切っているのか、普段の買い物の仕方を振り返って、必要な分だけあれば十分だと考えてみましょう。ご自身が安心と思える『ちょうどいい量』でモノを持ってみると収納スペースも取らず、管理もラクになりますよ。
来客の多い我が家は歯ブラシと浴用タオルとハンドソープが多めにストックしています。それ以外は残りが少なくなったら買いに行くことにしています。時々ピンチになることもありますが旅行用で代用できるので大丈夫!
2:『分ける収納』にする
洗面所に収納する際は、以下の3つで分けるようにしてみましょう。
● 人別に分ける
モノが多い洗面所は、「人別に分ける」ことをおすすめします。
お子さんが小さいうちはいいですが、成長に合わせてモノが増えてきます。それぞれのスペースを決めると入り切らないほどは持てなくなります。それでも必要なモノが溢れるようなら棚を増やすなど収納の見直しを考えましょう。
● 目的で分ける
洗面台のキャビネットは、スキンケア、ヘアケア、口腔ケア、化粧など、使う目的で分けるのも一つです。目的で分けて、同じ扉の中にまとめて収納しておくとセットで使えるので扉の開閉回数を減らすことが出来ます。
● 使用頻度で分ける
よく使うモノと時々しか使わないモノってありますよね。
当たり前のようですが、毎日使うモノは目の前に、時々使うモノは下段や上段にしまってみましょう。それぞれの身長に合わせて使いやすい高さにしてくださいね。
我が家の洗面台キャビネットの収納例です。真ん中の扉を開けると、歯磨きとスキンケアがすぐにできます。開けにくいと感じる左の扉は、時々使うお風呂で使う入浴剤などを収納しています。毎日使うモノは取り出しやすい場所にすることで、日々の時短につなげることができますよ。
洗面所に置くものの収納場所が決まったらラベリングすると、家族もわかりやすくなりますよ。
3:『ラクすること』を考える
洗面所は、洗濯という家事もする場所。私は、ハンガーと洗濯バサミをセットにして、取り出しやすい軽めのケースに入れてしまっています。一緒に使うモノがまとまっていると使う時もしまう時もラクになります。
洗濯カゴに洗濯物を入れる時から洗濯は始まっています。
以前は色別に分けて入れていたのですが、乾燥機付きのドラム式洗濯機を使うようになってからは「乾燥までするモノ」と「干したいモノ」に分けています。洗濯カゴに入れる時に分けておくことで、洗濯する前に分けなくて済むのでラクになります。
洗面所のモノを減らしたことでスペースが出来たのでチェアを置きました。チェアがあると、ドライヤーの時に座ることも出来るし、洗濯カゴや着替えを置くことも出来ます。「必要なモノは増やしてもいい」。そう思うと、少し心が豊かになります。
ドラム式洗濯機に変わったことでハンガーが減り、洗剤が自動投入になったので詰め替えボトルに詰め替える手間も減りました。
ただ、その代わりに増えたのがホコリを取る作業。
少しでもラクに出来るよう、ウェットティッシュをドラム式洗濯機近くに置き、拭き終わったらすぐに捨てられるようにしています。面倒な掃除の負担を軽減できるので、どうしたらラクになるかな?を考えることも大切です。
洗面台整理の事例 Before/After
先日、4人家族の洗面所を奥様と一緒に2時間かけて整理収納しました。
とても広くてオシャレな洗面所ですが、ルールが決まっていないのでみんなが何となく種類で分けて入れています。どこに入っているか分からず探したり、あると気付かずに同じモノを買ってしまう失敗も。毎日使う化粧セットを仕舞う場所がなく右の窓に置いていて取りにくいのがお悩み。
一緒に考えながら人別、目的、使う頻度に分けて写真のように収納していきました。
Before
After
2時間後。窓際にあった化粧セットもキャビネットに収まり、すっきりした窓にアートや小物を飾る楽しみもできました。
収納の仕組みが整うことで、家族が毎日迷うことなくスムーズに使えます。
洗面所の整理と収納 まとめ
1:『必要な量』にする
・バスタオルやストックは自身の『ちょうどいい量』を考える
・頂きものは早く使う
2:『分ける収納』にする
・人別に分ける
・目的で分ける
・使う頻度で分ける
3:『ラクすること』を考える
・一緒に使うモノは同じところに入れておく
・洗濯カゴに入れる時から洗濯物は分けておく など
最後に
夫と暮らしている仙台の自宅でも、同じようにちょうどいい量のモノを使いやすく分けて、お互いがラクに使えるように工夫をしていますが、毎朝、夫が洗面台の扉をバンバン開け閉めする音で目覚めているのは何故でしょう。笑
暮らしは必ず変わります。その時々の暮らし方に合わせてちょっと考えてみることで、毎日の暮らしが豊かになるはずです。
まずはタオルの量から考えてみましょうか。