上手に暮らす

公開日2024.11.08

家事ストレスを軽減!『見えない家事』を見える化した例

洗濯や掃除、料理など普段している家事の前後には見えない家事もしていることをご存じですか?「家事が面倒…」「家事が苦手…」という方は、見えない家事が負担になっているのかもしれません。見えない家事とは?どのように家事の負担を軽減できるのか?を事例を参考にお伝えします。

時短家事・収納アドバイザー

ほり かおり

「見えない家事」を見える化するとラクになる

見えない家事とは?

買い物、洗濯、掃除、料理、食器洗いなど、私たちが普段している家事には名前がついていますよね?でも実は、その前後に名前がついていない「見えない家事」もしています。見えない家事とは、例えば以下のようなものです。

<見えない家事の例>

  • ・ゴミ出し:出す前にゴミを集める、出した後は新しいゴミ袋をセットする
  • ・洗濯:洗濯する前に衣類を分類する、取り込んだ後は収納する
  • ・買い出し:行く前に食材の在庫を確認する、買った後は収納する

このように家事をする前に段取りをしているから、ゴミ出しや洗濯、買い出しがスムーズにできているのです。またその後にも見えない家事をして次へとつなげるための準備をしています。

また、見えない家事は、地味な作業なのでしている本人は達成感があまりなく、「それも家事」だということに気づきにくい、意識しにくいという特徴があります。そのため、工夫がしづらく、家族も協力しにくくなっているため、一人でする場合はその家事に対するストレスや負担が大きくなってしまいます。

<見えない家事の特徴>

  • ・気づきにくいので工夫がしづらい
  • ・見えないので家族が協力しにくい
  • ・家事に対するストレスや負担が大きくなる

見える化することで家事ストレスが軽減

家事にかける時間をできるだけ短くしてストレスを減らすためには、普段しているこのような見えない家事にいかに気づいて、それを点ではなく、線で考えて見える化していくことが必要です。そうすれば工夫がしやすく、家族にも頼みやすくなります。

では、どのように見える化すればよいのでしょう?
次に、私が見えない家事を見える化して時短できた例をお伝えします。


「見えない家事」を見える化した例

スーパーなどでの買い出し

スーパーでの食材やドラッグストアでの日用品、買った後にしまうのが面倒で袋に入れたまま床に置きっぱなし…なんてことはしていませんか?
買い出しでの見えない家事は、食材や日用品を買った後に収納場所にしまうことがあります。

見える化した例:袋詰めする時に収納場所別に袋を分けるとすぐ収納できる
私はスーパーで買い物をして、エコバッグやレジ後に袋詰めする時に収納先を考え、収納ごとに分けて袋詰めしています。帰宅後、袋で分けているので、冷蔵庫やパントリーの扉を一度開けるだけで入れることができます。食材を一つひとつ袋から出しながら、冷蔵庫・パントリーなどウロウロすることがなくなります。
ドラッグストアで日用品や洗剤を買った時は「洗面所」と「キッチン」などの収納場所で袋を分けるのもおすすめです。

特に冷蔵庫は冷凍庫、野菜室、冷蔵室の扉を頻繁に開け閉めせずに入れることができるので、電気代の節約にもなりますよ!

夕食の準備

夕食の準備には、その前に献立を考えることが含まれます。冷蔵庫にある食材を思い出したり、頭の中で考えるため、献立を考えることは、どの家事よりも見えない家事だといえます。

見える化した例:前日の夕食をアレンジしてできる献立を立てておく
1日目はポトフを多めに作って2日目は、ポトフにトマト缶を加えてミネストローネにアレンジする、など前日の夕食をアレンジしてできるパターンをいくつか持っておくと1週間分の献立が立てやすくになります。アレンジのパターンは以下の記事を参考に。

夕飯何しよう…で悩まない、献立作りのコツ!時短・節約もできる


洗 濯

取り込んだ洗濯物が部屋の片隅に積み上げられていませんか?
衣類の洗濯には、分類する→洗濯する→吊るして干す→たたむ→収納する、という工程があります。洗濯と一言で言っても工程がとても多く、途中でほったらかしになってしまうことも。

見える化した例:ハンガーにかけられる衣類はそのまま収納
ハンガーにつるして洗濯物を干して乾いたら、ハンガーのままクローゼットにかけるようにしています。ハンガーにかけられる衣類だけでもたたむ工程をなくすと、取り込んだ洗濯物の仮置き場がなくなるので、部屋も散らかりにくくなります。

ハンガーはベランダに出しっぱなしではなく、室内で保管しておきましょう。
この方法なら、たたむ必要がある衣類は、下着や靴下、タオルだけになります。

そしてこの靴下の洗濯にはまた一つ、見えない家事があります。

それは、靴下をたたむ時に洗濯物の山からバラバラになった靴下の片方を探して一つにまとめること。

見える化した例:靴下はワンセットを隣同士で干す
靴下を干すときに、靴下のワンセットを隣同士にして干しましょう。取り込む時には、そのワンセットをたたみながら取り込みます。靴下をピンチから取り外す動作をするだけで、たたむまでできるので、散らかることがありません。

たたんだ後はすぐにタンスに収納して、洗濯という家事をスムーズに完了させてしまいましょう!

最後に

時々、油や調味料をコンロの側に置いていて、調味料のボトルが油でベトベトに汚れているのを見かけることがありますが、調理の前後にその汚れを拭く手間が必要になっているはず。コンロ近くの引き出しに入れ、使う時に取り出して終わったら片づけるようにするだけで、油汚れを拭き取る必要がなくなります。少しのことでも工夫することができれば、家事をよりスムーズにすることができます。

「家事が上手くできない…」と思っている方、もしかしたら家事を点でみているのかもしれません。ぜひ点ではなく、線で見て家事の時短につなげてみてくださいね。

アドバイザー

時短家事・収納アドバイザー

ほり かおり

料理・そうじ・片づけを仕組みからまるっと整え、家事の時短へアプローチ。日常の中でカンタンに“きれいをキープ”できるテクニックを提案。

この記事をシェアする

暮らしやすい間取り

New article

新着記事一覧

Ranking

Category

メールマガジン登録
PAGETOP