公開日2025.03.25
狭いリビングを快適にするレイアウト3つのコツ!おしゃれに見せる工夫も

リビングの面積に余裕がなくても、家具の選び方や置き方などレイアウトの工夫次第で、見た目の広さを向上させることが可能です。
狭いリビングでは特に生活動線を整えることがポイントとなり、快適になるまで段階的に検討することが必要です。暮らしにフィットするポイントを押さえていくと、使いやすいリビングが完成します。
この記事は、狭いリビングを広く感じさせるレイアウトのコツを3つに分けて解説します。リビングの形状や家族構成に合った家具の配置で、来客時にも使いやすいレイアウトを目指しましょう。
狭いリビングで実践したいレイアウト【1】ソファを省略する
リビングにはソファが定番ですが、限られた空間では逆に圧迫感を生むこともあるため注意が必要です。思い切ってソファを省略すれば、広々とした開放感が生まれ、自由なレイアウトができます。ここでは、その理由を解説します。
理由1. 視線を遮らないため面積以上の広がりを感じる
ソファは家具のなかでも大型です。面積に余裕がないリビングでは、ソファが大きな比率を占めることになり、圧迫感を生む原因にもなります。
ソファを省略して直接床に座るスタイルを取り入れると、部屋全体がシンプルになり、実際の広さ以上の開放感を演出することが可能です。テーブルも低いものを選ぶことで床から天井までの空間を最大限に活用でき、部屋の奥まで見通しがよくなるため、広々とした印象になります。
理由2. レイアウトの自由度が高まる
ソファを省略することで、リビングのレイアウトの自由度が大きく向上します。ソファは一度配置すると移動しにくく、空間の使い方が制限されがちです。ソファではなく、クッションや座椅子を中心にすれば、人数やシーンに応じて自由にレイアウトを変更でき、より柔軟な空間づくりができます。
また、大きな家具がなくなることで掃除の手間も少なくなります。日々のメンテナンスが楽になることもソファを省略するメリットです。ビーズクッションなど、快適な座り心地を確保できるものを活用すれば、実用性を損なわずに開放的なリビングを実現できます。
ソファのない暮らしのメリットは、以下の記事でも解説しています。
ソファをなくして気づいた3つの良いこと。自由に自分スタイルを楽しむ
狭いリビングで実践したいレイアウト【2】ダイニングソファを取り入れる
リビングとダイニングを分けるスペースがない場合、ダイニングソファを取り入れるのもひとつの方法です。ここでは、その理由をまとめました。
理由1. 動線がスムーズになる
ダイニングソファを設置すれば、ダイニングテーブルのチェア、リビングのソファを別々に設ける必要がありません。リビングの限られたスペースを効率的に使えます。
特に6畳や8畳ほどのコンパクトなリビングでは、大きな家具を置くとその分通路も狭くなるため、動線の確保が難しいでしょう。ダイニングソファでスペースを効率的に使えば、部屋の窮屈感も解消できます。
さらに、動線を確保しやすくなることでスムーズな移動が可能になることも大きなメリットです。家具の数を抑えながらリビングの機能性を高めると、狭い空間でも動きやすくストレスの少ない空間を実現できます。
理由2. くつろぎと食事を1カ所で楽しめる
ダイニングソファを活用すると、食事とくつろぎの時間を1カ所で楽しめます。食後にわざわざリビングのソファへ移動する必要がなく、同じ場所でゆったりとくつろげるのが魅力です。また、ダイニングテーブルをワークスペースとして活用すれば、コンパクトな空間でも作業や勉強の場を確保でき、利便性も向上します。
ただし、食事とくつろぎの場を同じにすることで、飲食物をこぼした際にソファが汚れやすい点には注意が必要です。ダイニングソファの座面は、防水性の高い素材のものを選びましょう。
ダイニングテーブルとチェアのレイアウトについては、以下の記事でも解説しています。
【縦長・横長LDK別】おしゃれで快適に過ごせる、ダイニングのレイアウト
狭いリビングで実践したいレイアウト【3】手前に大きめの家具、奥に背の低い家具を配置
限られた広さを広々と見せるために、大きめの家具を手前に、背の低い家具を奥に置くようにしましょう。
理由1. 遠近感を活かせる
大きな家具ほど手前に置いたとき、奥に向かってサイズが小さくなる傾向がはっきりするため、自然と視線が奥へ導かれます。結果として奥行きを感じやすいレイアウトになり、スペースを実際以上に広く感じられます。ソファや棚の高さだけでなく、奥に置くテーブルやチェストの大きさにも配慮しながら組み合わせると、より一層立体的な印象を得られます。
理由2. 目線が手前に集まるため、奥がすっきり見える
大きめの家具が手前にあると部屋に入った瞬間、自然とそこへ目線が集中します。奥には低めの家具をそろえることで、背景がすっきりとして見え、リビングの形状をより広く捉えられます。収納が必要な場合は、背の高い棚でも手前の隅に配置すると邪魔になりにくいでしょう。中心部分を広めにとっておくと、家族や来客が行き交う際も圧迫感なく過ごせる空間に仕上げられます。
狭いリビングでもおしゃれを楽しむ工夫
狭いリビングでもおしゃれを楽しむためには、カラーコーディネートや照明の工夫が効果的です。明るい色やトーンを組み合わせることで広がりを感じさせ、照明を上手に使うことで立体感を生み出せます。限られた空間を最大限に活かす方法をご紹介します。
カラーコーディネートで広さを演出

狭いリビングを広く見せるためには、色づかいが重要な役割を果たします。壁や家具、カーテンなどをホワイトやグレージュといった膨張色で統一すると、光を反射し、空間が広がって見える効果があります。膨張色は視覚的に圧迫感を減らし、開放的な印象を与えるため、特に狭いリビングにはぴったりです。
ただし、単調にならないように、アクセントカラーを少し取り入れることがポイントです。アクセントカラーは、クッションのカバーやアートなど、面積の小さなものに採用します。
また、観葉植物のグリーンも、リビングが爽やかで活気のある空間になるためおすすめです。少しでも観葉植物があれば、温かみと個性を感じさせるバランスの取れたインテリアを作ることができます。色の使い方次第で、狭い空間がおしゃれでリラックス効果のある空間に変わります。
照明で立体感を演出する

照明を工夫することで、空間に立体感を生み出し、広く感じさせることができます。部屋の隅や間接照明を活用して光を拡散させることで、視線が自然に壁や天井に向き、床面積の狭さが気になりません。
コーニス照明(壁を照らす間接照明)やコーブ照明(天井を照らす間接照明)は、空間の圧迫感を軽減します。また、スポットライトやスタンドライトなどを組み合わせることで、空間の奥行きや立体感を強調できます。多様な照明を巧みに配置することで、リビング全体に柔らかな光と陰影を作り出し、狭い空間でもおしゃれで快適な雰囲気を演出することが可能です。
間接照明がもたらす効果や、おすすめのテーブルライトについて、以下のページで紹介しています。
癒し効果バツグン!個性あるおしゃれなテーブルライト6選
狭いリビングならではの注意点
狭いリビングでは空間を広く見せるため、特に以下の点に注意が必要です。
大型家具の導入は慎重に

狭いリビングでは、家具を多く入れすぎないこと、物の量を抑えることが最大のポイントです。特に大型の家具を入れると通路が狭くなり、部屋が窮屈に感じられます。狭い空間では快適さを保つために家具の量は必要最低限にとどめましょう。
また、リビングの形状や広さによって家具の配置方法が異なるため、実際に家具を導入する前に平面図に家具を描き込んで動線をシミュレーションすることも大切です。描いてみることで動きやすくスムーズな空間づくりが可能になります。無駄なスペースを削減するためにも効果的です。
掃除やメンテナンスのしやすさも考える
狭いリビングでは、掃除やメンテナンスのしやすさも重要なポイントです。スペースに余裕がないと掃除がしづらく、埃や汚れも溜まります。物を収納する場所を担保するために、快適な動線が確保できなければ意味がありません。物の量を減らすことで掃除がしやすくなり、毎日の暮らしが快適になります。
また家具を設置する際には、掃除機やお掃除ロボットが通過しやすいよう考慮することも大切です。家具の配置を工夫し、隅々まで手が届くようにしておくとメンテナンスが格段に楽になります。狭い空間でも清潔感を保ち、快適なリビング空間を維持するためには、掃除しやすい家具選びや配置が大切です。
まとめ
狭いリビングでも、工夫次第で快適でおしゃれな空間を作れます。視線の流れや照明の演出を意識することで、面積以上の広がりやくつろぎを感じられます。重要なのは、日々の暮らし方を振り返り、不要なものを思い切って処分することです。限られたスペースを上手に活用し、居心地の良いリビングを作り上げましょう。
アドバイザー
インテリアコーディネーター / 整理収納アドバイザー1級
平井 千恵美
さまざまな市町村のまちづくりに携わりながら、人と住空間のつながりを見出す活動を行う。前職では注文住宅の構造設計を担当。自宅のリフォームやDIYの経験も多数。