プロのご自宅からインテリアとしての飾り方を学ぶ

柔らかい日差しが降り注ぐリビングに、窓からのそよ風に気持ちよさそうに揺れる観葉植物たち。ベランダガーデンクリエイターであり、みどりの雑貨屋コーディネーターのRIKAさんのご自宅には、観葉植物を取り入れたナチュラルスタイルインテリアのヒントがたくさんあります。そのRIKAさんにインテリアとして見せる観葉植物の飾り方のポイントを教えていただきました。

観葉植物の飾り方は、3つが基本！

1. 棚に置く
キャビネットやテレビ台など棚の上や机の上に飾ります。手軽に小さな観葉植物を楽しみたい方におすすめの飾り方です。

2. 床に置く
観葉植物を床に置くこともインテリアとして効果的！リビングやダイニングなど広めの空間に、存在感のある大きいサイズの植物を置くだけで、おしゃれな空間を演出できます。

3. 吊り下げる
お部屋の高い位置に観葉植物を吊り下げて飾ることで、空間を立体的に見せてセンス良く見せることができます。

1. 棚に飾る時のポイント

好みのデザインの「鉢」を選ぶ

棚や机の上にインテリアとして観葉植物を置きたい場合は、植物に合わせて鉢と受け皿を購入し、植え替えをしましょう。陶器、合成樹脂、アイアンなど鉢は素材もデザインもさまざま。同じ植物でも組み合わせる鉢によって、印象を変えることができます。
また、ひとつの場所に、鉢のカラーやテイストを揃えたりすることで空間に統一感も出せます。お部屋のインテリアや置く場所を想像しながら、鉢を選び、植物との組み合わせを楽しみましょう。

鉢と植物の組み合わせ例

鉢：アフリカンな鉢 M　価格 935円
植物：アデニウム

鉢：ずっしりポートM　価格 1,936円
植物：ガジュマル

鉢：アンティーク風セラミック鉢　価格 735円
植物：サンスベリア

鉢：ドラム缶リメイク（廃盤）
植物：サンスベリア

2. 床に置いて飾る場合のポイント

プランタースタンドを使って高さを出す

リビングやダイニングなど広めの空間に、存在感のある大きいサイズの植物を置く場合、プランタースタンドを使うことがおすすめ。プランタースタンドで高さを出すことで、より視線が集まりやすく、空間のポイントにもなります。
複数飾りたい場合も、プランタースタンドを使うことで組み合わせもしやすくなり、変化をつけることもできます。プランタースタンド自体のデザインもインテリアに合わせて選んでくださいね。

プランタースタンドのデザイン例

スタンド：価格 1,430円
植物：プテリス・ストラミナ

スタンド：価格 3,080円
植物：リプサリス

スタンド：価格 2,750円
植物：サンスベリア

スタンド：ウッドボックスキャリー L（キャスタ—付き）：価格 5,280円
植物： 柱サボテン

3.吊り下げて飾る場合のポイント

葉が垂れ下がる植物を選ぼう

吊り下げて飾ることで空間を立体的にデザインすることができます。天井や柱、カーテンレール、照明のレールなどに、S字フックを取り付けて鉢を吊るします。吊り下げる場合は、垂れ下がる葉が印象的なつる性の植物がおすすめ。
植物を植える鉢は、かごやプラスチック素材など軽めのものを選ぶと、万が一落ちてきた時も安心です。植物を吊るすハンガーにもいろいろなデザインがあるので楽しみながら選びましょう。

植物を吊るすハンガーの例

マクラメ編みのプランツハンガー（ロング) ：
価格 2,640円
植物：リプサリスのフェイクグリーン

ハングバスケット： 価格 3,036円
植物：ポトス

流木に植物をくくりつけるのもおしゃれ！（流木：RIKAさん私物）
植物： コウモリラン

木製ラダー： 価格 1,980円
植物：フェイクグリーン

センスよく見せるポイント

土の表面は、麻の布やココファイバーで隠す

植物を棚や床に飾る場合に、すぐに鉢へ植え替えをしない、または鉢をカバーとして使って自由に植物との組み合わせを変えたいという方は、麻の布やココファイバーを利用してみては？　土の表面に覆いかぶせるだけで、植えているポットと鉢カバーの隙間を隠すことができます。ちょっとした工夫で、おしゃれ度も一気にアップ！
ただ、そのまま上から水をやるとカビや汚れの原因になるので、水やりの際はその都度麻の布やココファイバーは外してくださいね。

空間に“立体的な三角形”をつくることを意識する

スッキリとセンス良く見せるためのには、配置する空間に、“立体的な三角形”をつくること。鉢を並列に横に並べるのなく、縦・横・奥行きを意識して三角形にディスプレイするように意識してください。雑然とした印象やワンパターンなレイアウトを避けることができ、見た時のバランスがとれて、安定感やボリューム感が出ますよ。

フェイクグリーンをミックスして飾る

フェイクグリーンは、冷蔵庫や棚の上など高さのある場所や、玄関やトイレなど光が届きにくい場所に植物を置きたい時に大活躍！水やりの手間を省ける上に、虫が湧かないので楽チンです。生きている植物とミックスして、雑貨感覚で組み合わせることも新しいアイデア。
RIKAさんのご自宅も、4割はフェイクグリーンを使っているのだとか！

過去に枯らせてしまった、育てられるか心配…という方に

初心者でも育てやすい植物は？

基本的に育てやすいのは、光の好きな植物。棚に置いて育てやすい、中〜小さめサイズの植物では、アデニウム、プミラ、モンステラ、ガジュマル、パキラなど。お部屋のシンボルになり得る大きめサイズの植物では、耐陰性があり、生命力が強いアルテシマ、カシワバなどがおすすめ。アルテシマやカシワバなど、ゴムの木系の植物は空間に柔らかい表情を演出してくれます。
植物選びに迷ったら、自分の心がときめくかどうかで決めるのがRIKAさん流。枯らすことも勉強のうち。怖がらず、ワクワクしながら選びましょう。

ガジュマル

パキラ

アデニウム

カシワバ

長く育てるためのポイント

メリハリをつけた水やりを
植物を長く楽しむためにも、水やりは大切です。土を触って表面が乾いている時は、鉢底から水が滴るくらいたっぷりと水をあげましょう。逆に、湿っている時は何もしなくて大丈夫。毎日水をやるのはNGです。水やりにはメリハリをつけましょう。植物は根っこが命。受け皿に水を溜めたままにしないこと。土の中の余分な水が抜けきらず、根腐れの原因になってしまいます。

真似したい！RIKAさんの植物をインテリアとして楽しむ素敵な空間

RIKA
ベランダガーデンクリエイター＆みどりの雑貨屋コーディネーター

植物とナチュラルガーデニングのアイテムと数多く取り扱う「みどりの雑貨屋」のコーディネーターを務める。2000年に立ち上げたブログ『SKIP気分』が好評。ベランダを活用したガーデニングテクニックや、グリーンのある生活についての情報を発信。

RIKAさんのリビングダイニングにはキッチン、冷蔵庫の上にもグリーンがコーディネートされ、リラックスできる雰囲気を作り出しています。リビングは窓から見えるベランダが部屋とつながって見えて広さも感じる空間に。

ベランダはお日さまを浴びながらガーデニングを楽しむ空間。こちらは全てDIYされたそう。「最初から全体を作ろうとせずに、自分の好きなものを一つずつ暮らしに取り入れてみてください」とRIKAさん。

植物もインテリアも、少しずつ自分らしく育てていけるよう、ぜひ楽しんでくださいね。